こんにちは

心理セラピストの野沢ゆりこです。

 

 

おもに東京・千葉で活動しています。

自己否定が強い人、いつも自分を責めて苦しい人に向けて、

リトリーブサイコセラピーという心理療法を使って根本解決のお手伝いをしています。

 

 

大谷翔平さんの奥様がお披露目となりましたが素敵ですね。

二人並んだ写真はホントにお似合いで、二人とも良く似てます。

 

 

そして大谷さんのお母さんの若い頃にも似てるような気がします。

男性にとって母親は女性像の原型であるといいますが、

 

 

お母さんに似た人を妻に選んだということは、

きっとお母さんも素敵な人だったのでしょう。

 

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今日は、アルコール問題を抱える家族 ②3重の苦しみを持つ子供

について書きます。

 

 

前々回のブログでは、アル中らしさとは?というテーマで書きました。

前回のブログではアルコール問題を抱える家族について書きました。

 

 

 

 

 

私の父がアルコール依存症だったのです。

でも少し前まで「依存症」という認識がなく「お酒の飲み方に問題があった」程度でした。

 

 

依存症は否認の病といわれていますが、

私も勉強不足+どこかで認めたくなかったのだと思います。

 

 

私は体質的にお酒が飲めないのですが、

父の性格を受け継いでいるし共依存体質だと自覚しています。

 

 

自分では心理を学んで共依存を解決したつもりでいても、

共依存って根深くてなかなか抜け出せないものだなあと感じたことから、

 

 

改めてアルコール依存症をはじめとする依存症について、

そして共依存についても勉強し直しました。

 

 

色々と読んでみましたが、良かったのはこの本です。

下矢印

依存症

信田さよ子

文春新書

 

 

 

著者ご自身が、アルコール依存症者と長く関わってこられた経験をもとに書いていらっしゃいます。2000年に出版された本で時代はそのころから進んでいるのですが、

とてもわかりやすくて勉強になりました。

 

 

この本の中で私が自分の過去と重なっていてグッときた所をシェアしようと思います。

 

 

P132

第四章 アダルトチルドレン

アルコール問題を抱えた家族 より抜粋

 

「問題飲酒者」とは、

 

アルコール依存症だと診断を受けているとか、暴力があるとか、

手が震えるなどという常識的な基準とは関係ない。

親の飲酒によって家族の誰かが困っていればそれは「問題飲酒者」なのである。

昼間は立派な社会人として勤務している父親が、帰宅してから飲酒して起こす言動で家族が困るとすれば、彼を「問題飲酒者」と呼んでかまわないのである。

このような家族の中で育つこどもは3重の苦しみを味わって育つ

 

 

 

昼間は立派な社会人の親が帰宅して「問題飲酒者」となる

そのような家で育つ子供の3重の苦しみとは?

 

 

第一の苦しみとは、

父親から受ける酔っての暴言・暴力や、しらふと酩酊の交代する人格のはざまでふりまわされる混乱によるものである。

これらは虐待といっていいほどの残酷なものである。心的外傷(トラウマ)として対象化が可能であろう。

 

父親の酔ってドアを叩く音が三十歳を過ぎてもよみがえり恐怖感で動けなくなる人もいる。そんな父親との生活が日常である時、子供は家族の中で生き延びるためにいくつかの技術を身に着ける。たとえば「見ない、聞かない、信じない。ようにして身を守るのだ。

 

 

第二の苦しみとは、

母からの共依存的支配によるものである。

これは成長過程ではそれ程意識されず、父によって苦しめられながらも自分を育ててくれた不幸な母、母を支えるのは自分しかいないと母の期待を先取りして成長する。

 

ところが、成長して表面化するのが、母が自分の人生に侵入し寄生(パラサイト)していることによる苦しみである。

離婚の恐怖を子供に感じさせ続けたのに結局は離婚もせず、自らの不幸を子供によって救われようとした母からの「愛情という名の支配」なのだ。

 

 

第三の苦しみとは、

このような父と母が日常繰り広げるドラマの目撃者としての苦しみである。

夫婦のいかさいは子供にとって世界が割れる恐怖をもたらす。

直接自分に向かう暴力は逃げたり避けたりすればいい。殴られた痛みも感じられる。しかし、暴力の目撃者は暴力に対して無力なまま凍り付いたように見ているしかない。目撃する子供も虐待を受けているという主張がなされるのも、このような徹底した無力感にさらされる残酷さへの注目である。

 

そしてアルコール家族の特色の一つに、血を流すような夫婦のいさかいが、翌日になると何事もなかったかのようにふたをされていくという処理の仕方がある。あのような争いがなぜ起き、どのように和解し、そのことで不安に震えた自分にどのような気遣いがされたかが全く不明のまま放置される。

意味不明の苦しみほど残酷なものはない。

 

子供はそのなかで苦しみに最終的に意味づけをする。

「僕が(私が)悪い子だから」と。

このような子供なりの最終的意味づけは、悪い子の自分がいるから親が苦しむ、こんな自分はこの世にいない方がいいという根深い自己否定感に繋がっていく。

 

 

信田先生、よくぞ書いて下さいました!

気持ちをわかってもらえてうれしい!

ありがとうございます!

 

 

そんな気持ちです。

父、あるいは母が「問題飲酒者」だったという人はたくさんいると思います。

 

 

でも自分が苦しいのは自分が弱いからだと、

これ位のことで苦しむのはおかしいと、

 

 

苦しい自分を責めたりもっと強くならなきゃと思ったりしていませんか?

でも子供にとっては地獄のような家ですよね?

 

 

一見普通の家庭に見えていたからこそ、ずっと混乱していた

「見ない、聞かない、信じない」ようにして自分を守っていた

 

 

そのうちに自分の感情も鈍麻してきた→(私の場合ですが)

今でも何ごとも(大事なイベントなど)どこか他人事のように処理している自分がいます。

 

 

でもこの原家族の現実は当時の子供の自分にとって苦しくて当たり前だし、怖かった

もっと安心できる家が良かったとずっと願っていたけど叶わなかった

 

 

自己否定を抱えてしまった理由も納得できますね。

 

 

私が全部悪い

私はダメな存在

私は生まれてこなければ良かった

などなど

 

 

自己否定→自己肯定へと変えていくことは出来ます。

 

 

認知もだいぶ歪んでしまいます。

 

 

お酒は憎らしいもの、恐ろしいもの

結婚なんてするものじゃない

愛なんて信じたらだめ

男なんて(女なんて)○○だ。大嫌い

私は大事にされない

どうせ私のことは誰もわかってもらえない

生きることは苦しいこと

私はどうせ不幸のまま死んでいく

などなど

 

 

でも認知の歪みは修正していけばいいのです。

過去の傷ついた自分を癒していく、人生を変えていくことはできます!

 

 

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

 

 

 

リトリーブサイコセラピーとは?

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心理セラピーとは?

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