数々の出版社を受けたが、ことごとく落ちる日々。
(福音館書店の最後40人までは残ったが、三次試験あたりで落ちた。)
大学時代のアルバイト先の出版社も落ちるという、失敗続き。
いわゆる就活失敗組となり、とりあえず幼児教育関係の営業に就くことになった。
営業は、まったく興味がなかったのだが、もはや生きるためには仕方がないと腹をくくった。
嫌々1年目がスタートし、周りの先輩に助けられながら、営業職の日々を過ごした。
とある営業コンテストが行われる季節、一緒のエリアを担当した先輩から提案が。
「伊藤さん(旧姓)、英語できるから、ブースで子どもたちと英語の先生役として、遊んでくれない?売り上げは山分けにするから。」
「・・・はい。」
営業トークは先輩が全て担当する代わりに、私は道化役に徹した。
この作戦が見事ヒットし、今までにない売り上げをたたき出した。
私は、営業コンテストの新人賞まで獲得するに至った。
全ては先輩のおかげである。
保護者の方々から、私が教室の先生だと勘違いされ、期待されたのをきっかけに、少しずつ英語の先生になる道を考え始めた。
そして1年後、英会話教室の先生に転身するのだった。
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