幼少期~小学校低学年頃、将来の夢と聞かれたら、「マンガ家」と答えていた。
その発端は、美少女戦士セーラームーンの存在である。
当時、少女マンガ雑誌「なかよし」を購読し、いつの間にかセーラームーンの虜になっていた。
いつかこんなマンガを描きたいと、真似して描いたりしていたのを覚えている。
しかし、なかなか画力が上がらず…
絵を描くことは好きだけれども、どうも私には難しいのではないかと思い始めた。
学校や小さい子どもが好きだったので、現実的に学校の先生も悪くないか、と考え出した頃…
「ガラスの仮面」という、女優として天性の才能をもつ北島マヤの演劇人生を描いた漫画に出会った。
もともと、宝塚のお芝居を観たり、空想してマンガやアニメのキャラクターになりきってごっこをするのが好きだった私は、演技をするという面白さを再発見。
それからというもの、テープレコーダーに物語の朗読やマンガのアテレコをしたものを吹き込んだりして楽しんでいた。
美人でもないので、女優は無理そうだ。
しかし、声は顔を選ばない。
そうだ、声優になろう!
気づけば、中学生になっていたが、勉強に日々追われる中で、声優トレーニングブックを買い、ひそかに練習したりしていた。
いよいよ受験期にさしかかったが、机の上に「絶対、声優になる!」と志を書いた紙を貼り、夢を抱くことを諦めなかった。
しかし…
「なにこれ!」
ビリビリビリ。
「受験生なんだから、声優とか言ってないで、勉強しなさい!」
私の夢は、母の言動により一気に砕かれた。
ああ、私は両親が望むような学校に入り、体裁の良い仕事につくしかないのか…。
これしきのことで砕かれる夢。
今思えばそれまでの気持ちだったのかもしれない。
私は両親を説得できるほどの自信もなく、良い高校、良い大学、良い就職先の道に身をまかせていく。
果たして、いかに!?
+ゆりじのお仕事ヒストリア②+へ続く…。
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