いつぞやか、メルカリで購入した初代たまごっちを持って、歯科大学付属病院へ息子の歯の治療をしに行ったことがあった。
待合室でくちたまっちの世話をして時間を潰したが、案の定…
たまごっちを病院に忘れた。
不機嫌にさせたり空腹にさせたりすることによって、なる可能性がある(飼い主がズボラだとなる)、といわれるくちたまっち。
育て方が雑でくちたまっちになった挙げ句、そのくちたまっちを忘れてくると言う、とてつもなくズボラな親子である。
しかし、見殺しにもできず、病院に忘れ物の問い合せをする。
「すみません、病院に、たまごっちの忘れ物ありませんでしたか?」
「あっ、ありましたよ-、緑のたまごっちですよね。」
「それです!来週あたり取りに行きますので!!」
「はーい。あ…その間育てておいた方がいいですか?」
忘れ物のたまごっちを育てようとしてくれる、恐ろしく優しいスタッフ、ここにあり。
「いえいえ!そんなお手間かけさちゃうわけには!放置で大丈夫ですよ!」
「わかりましたー。ではそれまでお預かりしておきますね。」
翌週、我々のくちたまっちを迎えに行くと…
天使っち(お亡くなり)になっていた。
予想通り。
あの時、スタッフの人に甘えていたら何っちになっていたのだろう。
後悔先立たず…親子そろって、くちたまっちのように、口をとがらせるばかりであった。
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