夏休みの宿題、読書感想文に取り組んでいた時のこと。
息子が選んだのは、課題図書の一つである『おすしやさんにいらっしゃい!』である。
出品票に作者の名前(おかだ だいすけ)を書いていたので見てみると…
見るも無残な字で書かれていた。
「ちょっとちょっと!いくらなんでも、この字ひどすぎるよ!」
「えー。せっかく書いたのに…。」
再び書くも、今度は枠からはみ出している。
「枠の中にしっかりいれよう。」
「もうっ!」
三度目の正直かと思いきや、消しゴムでしっかり消していないので、文字が二重に見えている。
「細かいところまで消しゴムで、消さないと。」
「くそー!!!」
「あ!またはみ出しているよ!」
「あぁ!!!」
「あ…だいすけの点々が消えてる…。」
「はいはい!!!」
「ちょっと乱暴に書くから、点々長すぎ!」
「もうやめる!!」
息子が半べそをかいている。
泣きたいのは、こっちである。
「もう最後の最後!集中、集中!」
「うおーーー!!!」
さすがに7回目にもなれば、問題なく『おかだだいすけ』と書けただろうと思って見たら…
『おかかだいすけ』
と書かれてた。
私の中で何かがはじけた。
抱腹絶倒。
しかし、同時に涙腺崩壊。
「ママが…泣いてる…。」
あまりの馬鹿らしさに、笑いと涙が同時に爆裂し、台風のような感情に苛まれた夏の日であった。
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