毎週参加しているマタニティビクスでは、レッスン前にお腹の張りと胎児の心拍をチェックしている。
今まで何の問題もなかったのだが…

「お腹張ってるの分かります?」
「あっ…はい…確かに固くなっている感じが…。」
「1日頻繁に張りますか?」

「そう言われてみると、15分くらい歩いたりすると張りやすい気がします。」
「37週以降は、いつ産まれても問題ないので張っていいんですけど…この時期1日何度も張るのは良くないんですよ…。」

「早産につながることもありますから、張ったら横になったり、張りがなくなるまで安静にしましょうね。」
「はい…。」

「赤ちゃんの心臓は元気に動いていますので、今日はゆっくり無理しないで動いてくださいね。」
検診でも、お腹の張りを指摘されたことがなかったのであまく見ていたが、改めて考えると、買い物に行った帰りやてきぱき家事をした後は、下腹部が固くなっていたことを思い出した。
「もっと意識して行動しなきゃいけないんだ…きっと。」
心配になった私は、ラジオ体操に全くやる気を見せない小学生のように、だらりとした動きで、ビクスを何とかこなした。

◇
帰宅途中、再びお腹の張りを感じ歩きづらくなり、家で横たわっている時も、固くなる瞬間があった。

「うぅ…どうしたんだろう…。」
今まで気づかないうちに無理をしていたのかもしれない。

・家から病院まで、往復40分歩く
・買い物で多少重たいと感じるくらいの荷物なら持つ
・朝の家事をてきぱきやる

「ごめんよぉ、ごめんよぉ…。」
温かいこたつの中で、私のじめじめ菌が繁殖していた。
―後篇へ続く
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