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結婚式と言えば、花嫁が両親へ向けて、今まで育ててくれた感謝の気持ちを綴った手紙を読む、お涙頂戴のシーンを想像するだろう。
しかし、私はそれに、「待った!」をかけた。
両親に感謝をしているのは本当だが、TPOわきまえ、万人向けに決まり切った文句で書いても、私らしい感謝の気持ちとは言えない。
それに、湿っぽくなるのも苦手だ。
よし、両親への手紙の朗読はやめよう。
しかし、自分の言葉で書き殴った手紙は、花束に添えよう。
そう決意し、手紙をマッハGOGOで書き、
思ったことをナイアガラの滝のように文章にしたためる
大学時代、文学部の課題で書いた2作品を同封した。
●ウエディング太郎物語
道の真ん中に、ウエディングケーキが落ちていたので持ち帰ったら、中から「おぎゃあ!」と伴侶が飛び出し、一家が結婚祭り騒動となるエッセイ。
●私はカメレオン~娘はカラフルに育ちました~
純白のウエディングドレスを着ていても、私は実に様々な色を持つ、とてもカラフルな人間であることを綴ったエッセイ。
全く泣けない作品ばかり…。
挙式後、夕食時、実家で私の手紙の朗読会が行われたらしい。
恐ろしい家族…!
2作品の馬鹿馬鹿しさはともかく、メインの手紙はひどいものだった。
もちろん、感謝の言葉は書いたが、両親へ夫婦仲を保つようにと、上から目線での忠告文を載せ、最後には筆ペンを使いどでかい字で、「私は生きているから何も悲しく、寂しいことはない。人生、笑ってりゃ何とかなるっしょ!」というメッセージとともに締めくくられていたのだった。
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