前回までのお話は、こちら
+Gが出そうな風流な宿+京都旅行編①
地主神社を堪能した後、清水寺をまわり、暗くなってきたので、例の町家風の宿へ帰って来た。
夜ということで、ますますありがた迷惑な調度品が、怪しげに主張し始めている。

ニ階には、またしても日本人形などが置かれており、しまいには、和柄の布で覆われている縦長の鏡まで、ご丁寧に存在していた。
ここは、お化け屋敷か!?
風呂上がりには、なるべくこの宿のウリである調度品には近づかないようにして、丸まりながら、ドライヤーをかけた。

◇
1階に下りて、ダーリンとしばし団らんしていると、玄関の障子から、カサカサと音が聞こえる…。

「ヒィィィ!!!!あれ何!?」

「小豆洗いじゃない?」
真顔で答えるダーリン。
この人大丈夫か?
おそるおそるダーリンが障子を開けると、突如全く可愛さの欠けらもない蛾がバタバタとこちらへ向かってきた。

「ギャ――――!!!!!!」
「ギャ――――!!!!!!」
私は驚いて腰を抜かし、ダーリンは必死に退治していた。
パニックで詳細が分からなかったが、いつの間にやら蛾の姿が見えなくなっていた。
本当にここは何なんだ!?
水木しげるハウスか!?
「妖怪''枕返し''が出ませんように…。」
何故私は、ラブラブ旅行でこんなことを思っているのだろうか。
―1日目、終了
次回、+着物で歩けば外国人に当たる!?+京都旅行編④ へ続く…
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