前回のデート秘話は、こちらから
昨年の5月、私の実家で、ダーリンを交えてのBBQパーティを開いた。
私とダーリンは、強制的にクールマフラーを巻かれている。
父きみじのO型ハゲ部分に、乗せておいた方が、遥かに実用的ではなかろうか。
お池に汗がたまるのを防いでくれるだろう。
我々の庭には、おじいちゃん手作りのベンチにもなり、テーブルにもなるという、便利な物が置いてある。
早速テーブルversionにし、その上にざく切りにした野菜などを置いて準備した。
ダーリン 「お手伝いしますね。」
ダーリンが野菜に触れようとした瞬間…
テーブルversionの立て付けが甘く、野菜一式が地面に吹き飛んだ。
「あわわわわわ…すんません…。」
本気で、申し訳ながっているダーリン。
しかし、これはダーリンのせいでは決してなかった。
犯人は…
父きみじ!!
「まんす。まんす。
(父きみじは、何故かいつも「すまん」を「まんす」と言う)」
「なおちゃん、ごめんね~。」
「いえいえ~」
ベンチをテーブルversionに変えたのは、紛れもなくきみじである。
野菜は洗って、問題なく食べたが、
まんすまんすと言いながら、頭にターバンのようにタオルを巻きだしたきみじは、胡散臭いトラップをしかけてくる、アラビアの下っ端悪役のようであった。