前回記事「アニメタイアップは昔から(前編)」(←リンク)の続きの後編…
と行きたいところでしたが、
そういえば今から学生さんは新入学の時期ですね
そこで、急遽このタイミングでないと書けない記事を
すみませんが、前回記事の後編は次回に繰り越させていただきます
4月から音楽の専門学校に通う方も、中には居るかと思います。
このブログを以前からご覧になっている人はご承知の通り、
私も高校卒業後すぐ、音楽の専門学校に進学してまして
未だ続く一人暮らしもここから。
そこで音専ってどんな感じなのか、少しだけ私の経験を話してみますね
ぜひご参考ください
ひとくくりに音楽の専門学校と言っても、分野がいろいろありますけど
私は作曲専攻でした
音楽理論を主に、DTMはもちろん各種アレンジ(編曲)法などの授業中心。
…なんですが、照明効果やPA(音響)などの実技授業もありました
校内にライブハウスのような教室がありまして
そこで梯子登らされたり、体力仕事をやるとは思ってもいませんでしたね
他にも芸能や英語の授業も軽くあって、演技とかアフレコまでやりましたよ。
あと、電話対応や書類作成など社会人として最低限必要になるビジネスマナーも。
(でもビジネスマナーはどこの専門学校でもあるかな)
作曲だけでなく、他の科の授業もあるというのが一つ
あくまで私の通ってた音専の場合ですが。
そして肝心の音楽授業。思ってるより
講師の教え方が緩いです
私の所では、大抵の講師が専門職ではなくプロ活動傍らの副業でしたので、
どの講師も
適当って感じ
(いい加減ではないけど)
これ。結構肩透かしくらいましたね。小中高の教師とは熱量が全然低い
なので、油断せずに独学でも並行して勉強や練習しないと苦労するかも知れません。
軽い空気に呑まれ
「音楽ってこんな緩くやっていいんだ」なんて決して思わないように
しかし、講師がそんな適当な割には、
入学して最初の授業の課題だったのがエグくて
未だに覚えてますけど「イパネマの娘」っていうボサノバの代表曲。
その
耳コピ(聴音)からでした
曲を聴いて、手書きで楽譜に起こすんです
(採譜)
ただのアナログ作業で、DTMなどPC音楽ソフト等は一切使わずに。
つまり、
もう
耳コピや楽譜書けて当たり前な世界からだったんです!
いきなりの授業がこれ。
もっと
基本から教えてくれるもんだと勝手に思い込んでました
そして、周りはほとんどが子どもの頃から音楽を習ってきたような人達で
当たり前のようにピアノ(キーボード)弾けるし(私は未だにピアノ弾けない)
「あ、学校間違えた。どうしよう…」とは入学早々悩みましたね
基本的に専門学校って誰でも入れるとは思いますが
私の通ってた学校は、音専としてはそこそこ有名校だったので、
(学校主催の高校生賞レースもあったくらいには)
今思えば、入りからレベル高い
のは当然と言えば当然だったのかも。
もちろん、基本から教えてくれる専門学校もあるでしょうけど
最初この学校では、完全に
私は場違いな人間でした
ついていけなくて早々に辞めちゃった同じような人も居ましたし。
あとは中高同様、中間・期末テストも私の学校ではありました
夏休み
でも課題
(宿題)がありましたね。
卒業までの全体を通すと、比較的こういった
耳コピ採譜課題も多かった印象
今だと作曲ではもっとDTMでの制作が主になっているので
既存の楽譜を見て、練習がてら打ち込み再現とかなんでしょうが…
私の時の授業では、DTM主体じゃなくて全く逆からのアナログ。
耳コピして楽譜を手書きで起こしてからDTMで打ち込み
DTMやシーケンスに関しては、そこが軸ではないみたいな感じ。
まあ、作曲って別にイコールDTMじゃないですからね。
よくよく考えてみれば。
前にもこのブログのどこかで書きましたが、どの講師も
「とにかくジャンル問わずいろんな音楽を聴きまくれ!」ってよく言ってました
こっちとしては、オリジナル曲を作る技術をより学びたかっただけなんですけど
その数々の
耳コピ修行がそれに繋がりかなり役立ってます
「習うより慣れよ」もあったんでしょう。
意識せずとも、自然に曲中の音を聴き分けられるようになりましたから
何気にわざわざ「楽譜を手書きで起こす」ってのも
ひっそりと修行ポイントだったのかな
他には作曲専攻とは言っても、結局は何かしらの
楽器演奏やることになります
年2回の学校主催のコンサートイベントに出演させられました。(強制)
キャパは1000ちょっとの所での演奏。
そこで自分や同級生のオリジナル曲を何人かで組んで生演奏で披露するんですが
別の科の、PAやエンジニアやプランナーを目指す生徒とともに
ステージを作って
自分の曲に合わせてくれたステージは
感動でした。一生の思い出
でも当然、プロ講師陣が主役のコンサートで、私ら生徒はおまけでしたけど。
あとは、一般では決して体験出来ない音楽研修とかもありました。
関係者以外立ち入れない場所や、有名エンジニアさんから教えてもらったり
今となっては有名曲になっている当時新曲だった直筆生楽譜見せてもらったりなど
そして専門学生生活ラストの卒業式
の後、正装での立食パーティーがあったんですが
これが
最後にして最高でして。
豪華ホテルが会場で、今まで教わった講師陣がバックで本業の生演奏を披露。
某有名音楽番組にもよく演奏者として出ているほどのプロも講師には居たので
どちらかというと、学びや技術より
経験の方がインパクトありましたね
学費相応に見合ったどころかプラス位な経験だったかも
という訳で、音楽の専門学校に通った事で得られたもの。
私には
メリットの方が大きかったです!
私は卒業後、そこの講師に拾われて一時期ながら
プロにもなれましたし
(作曲家としての仕事ではなかったけど)
もし4月から音専に入学する方。大丈夫。
めっちゃ楽しいですよ!
「小中高よりも楽しかった!」と言う同級生も居たくらいには。
(酷い恋愛関係で学校辞めちゃった人も居ましたので、そこだけは気を付けて)
キツイ課題もありますけど、
ぜひ
音楽漬けの何年かの学生生活を楽しんでください
では次回こそ「アニメタイアップは昔から(後編)」です。
お楽しみに!
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