そして伝説へ | Lilveria Blog -音楽制作メモ-

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Ukkiyの音楽プロジェクト「Lilveria(リルベリア)」のブログ
時々、音楽のお話

 

9月30日。

「ドラゴンクエスト」などの曲で有名な作曲家。すぎやまこういちさんがご逝去されました。

ゲーム音楽を通じ、若者にも長年支持され続けた魅力的な作曲家でした。

 

 

 

特にドラクエのテーマ曲「序曲」は、今後も音楽史として残っていくはずです。

この間の東京オリンピック開会式では、選手入場曲にも使用されましたよね。

 

 

 

 

 

ドラクエの曲って、ゲームやった事ない人でも一度は聴いたことある曲が多いはず。

 

 

「序曲」以外では、特にドラゴンクエストⅢのこの2曲。

戦闘曲(下記動画2曲目)の方は、確か昔から甲子園のブラスバンド応援曲でも定番ですよね。

 

 

 

 

 

ドラクエは私、9までは全てプレイしていますが

ゲーム音楽に関しては、やはりすぎやまさんがオーケストラ寄りの曲なら一番本格的でした。

迫力や繊細さのレベルが段違いというか。

 

 

 

 

 

ドラクエ以外にも、スーパーファミコンの「半熟英雄」というゲーム曲も手掛けられていまして、

ゲーム本編はコミカルな内容なんですけど(ゲーム内にすぎやまさん本人登場しちゃってるくらい)

それに合わせてコミカルな曲も作れちゃったのはさすがです。

 

 

 

 

 

なのに、オーケストラサウンドは崩すことなくクオリティー高いんですよ。

 

 

 

さらに、このスーパーファミコンの音楽って、最大同時発音数「8」なんですね。確か。

つまり、BGMでは同時に8つの音までしか重ねられません

 

(ピアノで「ジャーン♪」と和音を鳴らしたらそれだけでもう3、4つ使います)

 

 

ここにゲーム中の効果音(SE)なども入るので、実際は5~6音くらいまででしょう。

それでもあのサウンドクオリティーだったんです。

もっと言うと、ドラクエⅣまでのファミコンサウンドだったら同時に3音までです。

 

 

 

こういう視点からも、音数の制限がある事を聴き手に思わせないほどの音楽。

どれだけ凄い作曲家だったかというのが改めて分かりますよね。

 

 

 

ゲーム音楽作曲家だと、「ファイナルファンタジー」の植松伸夫さんや、

「ストⅡ」「キングダムハーツ」など、私が作曲に大きく影響を受けた下村陽子さん。

 

 

他にも素晴らしいベテランゲーム作曲家はいらっしゃいますけど、

すぎやまさんだけは唯一無二というか別格ですまじかるクラウン

 

 

 

 

 

古くはグループサウンズから最近のゲーム音楽まで、

ここまで幅広い世代の老若男女を虜にした作曲家って

多分すぎやまさんだけじゃないでしょうか。

 

 

まだ、ドラクエのように「そして伝説へ」と呼ぶには早いですが、

間違いなく伝説の作曲家になられるでしょう。

 

 

 

子どもの頃から、素晴らしい音楽を聴かせていただきありがとうございました。

謹んでお悔やみ申し上げます。

 

 

 

 

 

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