各球団ともほぼコロナ禍前に近い形での開催が叶った今季の「ファン感」。
戻りつつある平和を生で味わうべく、7日間で一都三県4球団の「ファン感」を巡ってみたその最終戦、11月27日(日)の話をさせていただく。
千葉→埼玉→神奈川とさすらってきて、最後の目的地は東京ど真ん中のこの球場。
近いわりに7月以来4か月もご無沙汰していた明治神宮野球場。
スワローズの『ファン感謝DAY2022』が、令和4年の「ファン感」巡り最終戦となった。
12球団の「ファン感」の中で、個人的にもっとも馴染みがあるのがスワローズ。
どのくらいお馴染みかというと、当スタジアム開場の2013年からの10シーズンとなる今季で、参加回数は8回目。当スタジアムから近い、かつてはチケット不要で気軽に行けた、などの理由があってのことだが、気づけば「そこそこ熱心なファン」レベルの参加率となっていた。
千葉→途中から雨、埼玉→終日雨、神奈川→開催前に雨、と絶望的に天候に恵まれなかった今季の「ファン感」巡りだが……
最終戦の神宮にしてようやく、非の打ち所がない絶好のファン感日和の快晴に恵まれる。
逃げ場の少ないこの球場で、もしベルーナドームの時のような天気だったら、バックレてたかもしれない……。
近さゆえの油断か到着が遅れ(寝坊)、球場入りはお昼すぎ。
ちょうど毎回楽しみにしている新シーズンの『燕パワー』ユニと『CREW』ユニのお披露目が始まるところで、着いて早々に動揺と混乱が入り混じったスタンドの変な空気を生で味わう。
前述のとおり、高頻度で参加しているので勝手をよく知っているスワローズの「ファン感」。
決して広くはない敷地内、どこもかしこも大行列なのはよく知っているので、例年通り何にも並ばずただ遠目から見守るのみの参加者となる。
おそらく今季最後の球場の、今季最後になるであろうスタジアムグルメに選んだのはこれ。
もう来季は味わえない、今季限りで引退した坂口選手の『グッチのスーパーぼっかけ焼きそば』。
最後の近鉄戦士のいてまえ風味をしみじみと噛みしめながら……
2年連続セ覇者カップで今季最後の球場ビールを味わい……
なんかよく分からんがこれが見納めになるかもしれないトルクーヤとの思い出に浸りつつ……(特になかった)
選手全員参加のゲーム対決では脊髄反射レベルでピンクチームを応援し……
サニブラウンに勝った男に勝った男は伊達じゃない、驚異の快足に舌を巻き……
セ連覇の晴れがましさと日本一を逃した悔しさの混じった高津監督のスピーチ、からの……
4時間後にコスタリカ戦を控えているにもかかわらずわざわざやって来たサッカー日本代表選手とやらのマイクパフォーマンス。そして最後に……
とても親近感がわく、寝坊して遅刻した村上選手の謝罪(罰金3億円)までを見届けて、「ファン感」巡り納めにして今季最後となった神宮球場を後にしたのだった。
7日間で4球団の「ファン感」を巡ってみた今季。各球団それぞれに趣向を凝らしたさまざまなイベントやブースは面白かったが、個人的にはコロナ禍以降久々に見る「野球場に大勢のファンがいる」という光景に、かつての平和が戻りつつあることを実感できたのが一番うれしいことであった。
コロナ禍で激減してしまった桃色行脚の球場巡り。来季はV字回復させたいと思う。
年内の球団公式行事はどこも「ファン感」で終了。
残るファンの私的な野球忘年会で、12月も引き続き皆様の当スタジアムへのご来場を心よりお待ちしております。