【七代目桃色装束】 | 監督のささやき戦術

 あまり知られていないが、「新シーズンはニューモデルのユニフォームで!」という、予算にまったく余裕がないくせにえらく不経済な伝統を持つ当スタジアム。

 そんな伝統にのっとり、無事開場6周年を迎え、7年目のシーズンのスタートを切った昨日デビューを果たした、当スタジアムの2019年モデルのユニフォーム、通称『七代目桃色装束』をここに紹介させて頂く。

 

 

 誰も覚えていないだろうし、興味もないだろうが、まずは当スタジアムの歴代の『桃色装束』をおさらいしておく。

 色味以外は見事に一貫性のかけらもない変遷が一目瞭然である。

 これは、モデルチェンジのたびに「何か今までとは違う新しい型やデザインを試してゆきたい」という思いの元、古今東西の様々なユニフォームデザインにヒントや着想を得ているがゆえである。もちろん「単に飽きっぽい」という性格上の理由もあるが…。

 ありがたいことに、やりつくすには向こう何十年もかかるくらいに、野球ユニフォームデザインの裾野は広く、奥が深い

 

 

 さて、2019年の『七代目桃色装束』である。今回は5年ぶりに「贔屓チームのユニフォーム」をデザインの下敷きにしてみた。それがこちら。

 犬鷲ファンの皆様であれば、瞬時に元ネタをご理解頂けるであろう。

 そう、これである。

 2018シーズンに着用していた、『FANS'ユニフォーム2018』である。

 今回はデザインとともにそのストーリーもなぞってみた。犬鷲ファンとユニフォームマニアの方ならご存知かと思うが、それも簡単に紹介させて頂く。

 

 『FANS'ユニフォーム2018』の胸のマークは、「栄光をもう一度」という思いを込めて、イーグルス球団初の日本一を成し遂げた2013年のサマーユニ、『TOHOKU GREENユニフォーム2013』と同じデザインが採用されていた。

 残念ながら「栄光をもう一度」は実現できなかったのだが…。

 

 この『TOHOKU GREENユニフォーム2013』は、個人的にも大好きなユニフォームであり、好きすぎて当スタジアムの『二代目桃色装束(2014年)』のデザインに採用

 この年、当スタジアムが日本一に輝いたなどの大きな慶事は特に何もなかったのだが、開場初年度をどうにかしのぎ切ったことで実現した2ndモデルであり、今に続く文字通りの『桃色装束』の方向性を決定付けた1着ということもあり、歴代『桃色装束』の中でも、個人的に愛着度の高いモデルなのである。

 

 昨年、イーグルスが『TOHOKU GREEN2013』を下敷きにした『FANS'ユニフォーム2018』を発表したのを見た瞬間、当スタジアムも「これだ!」と閃いて、今作で同じストーリーをなぞることにしたのである。

 2014年の『二代目桃色装束』の際には、予算がなくて圧着だった胸マーク、なかった胸番号は、今回はしっかり刺繍にバージョンアップを果たし、当スタジアムの成長をわずかながら物語る。

 

 ちなみに背中側はこうなっている。

 背番号のフォントも、『二代目桃色装束』を踏襲している。

 なお、キャップとパンツは昨年モデルと同様である。

 

 ご覧頂ければお分かりの通り、『七代目桃色装束』は今のところスポンサー広告はがら空きである。

 五代目以降空位となっているスポンサー、ご興味おありの方がいらっしゃれば、ぜひお気軽にご一報頂ければ

 

 

 そんなわけで、今年も7季連続で違う格好で臨む、当スタジアムの7年目のシーズン。

 『七代目桃色装束』がラストモデル、廃業時に着用していた縁起が悪いどころではないユニ…、などということにならぬよう、2019シーズンもつぶれぬことを第1目標に、新ユニフォームを身にまとって、当スタジアムなりの野球道に邁進してゆきたいと思う。 

 

 ユニフォームが変わったとて、特に皆様には関係ない、ただの自己満足以外の何物でもないのだが、そんな新ユニフォーム見物がてらにでも、皆様の当スタジアムへのご来場を引き続きも心よりお待ちしております。