【3代目桃魂観戦手帳】 | 監督のささやき戦術

 屋根裏部屋みたいな名前の某大手生活雑貨チェーンの既製品をひとシーズン使ってみて生まれた、「もっとこんなんだったら使いやすいのに…」という様々な思いを、なぜか「ならば自分の手で理想のやつを作ってやろうではないか」などというおかしな方向へと昇華させた結果、本当に当スタジアムオリジナルの『野球観戦手帳』を誕生させてしまったのが、2年前の3月。

 

 「居酒屋が文具を作って売る」という謎の暴挙に対し、ありがたいことに皆様からは白い目よりは好意的な眼差し多数で迎えられ、2017年の初代モデル、昨年の2代目モデルと、こちらの予想を上回る好セールスを記録したのだった。

 それに気をよくして、今年も3代目となる『野球観戦手帳』を作製。間もなく販売を開始する予定なので、詳細をここに告知させて頂く。

 

 

 こちらがその、3代目『野球観戦手帳』のご尊顔(表紙)である。

 大きさは昨年までと同じく、観戦バッグの中でも邪魔にならないA5サイズ

 当スタジアムカラーである桃色をチョイスしている限り、ド派手なことに変わりはないのだが、過去2作に比べて比較的シンプルなデザインを採用。これには理由がある。

 

 実は、第1作目となる2017年版を作った頃に比べると、原材料価格や輸送費の上昇により、製作コストが年々高騰。その上、今秋には消費税増税も控える状況の中、この先も1冊あたりの販売価格を現状の税込500円のワンコインプライスで維持するため、今回の3代目『野球観戦手帳』からは年度ごとの新作製作を取りやめ、発注ロットを上げることで製造原価高騰分を吸収することに。

 過去2年やってみて、記入ページの内容はある程度の完成を見たこともあり、今回の3代目『野球観戦手帳』からは、当面同じ版を継続的に販売する方式に変更させて頂いたのである。

 

 ゆえに今回の3代目『野球観戦手帳』には、表紙にこういう欄が追加された。

 年をまたいで5冊10冊と愛用して頂きたい、という思いを込めた、これが「現在何冊目か」と、「いつからいつまでの試合を記録してあるのか」を記載する欄である。

 

 

 肝心の中身はこちら。

 今回も見開き2ページ1試合の体裁で、1冊で31試合分記録できるのも旧作同様となっている。

 

 写真だとわかりづらいかと思うので、記入例を入れたページの見やすいデータを以下に。

 野球ファンであればそれぞれどういう意味か一目瞭然であるし、昨年版から大きな変更もないのだが、一応部分ごとに使い方を紹介させて頂く。

 

①左ページ 上

 日付や時刻、天気、開催球場など、その試合の開催概況を記入する欄である。

 「イベント」の項目は、「鷹の祭典」とか「YOKOHAMA STAR☆NIGHT」などの特別試合のタイトルや、何もなければ始球式に登場したタレントの名前でも記入して頂ければ。

 「審判」の欄は、日本シリーズなどの際の「6名審判制」に対応している。

 

②左ページ 下

 プレイボールからゲームセットまでの試合の動きと結果を記すのが、この辺りの記入欄。

 今回、新規に「リクエスト」という欄の導入を検討したのだが、これ以上ごちゃごちゃさせてまで入れるほどのニーズがないと判断し、断念。リクエストマニアの方には申し訳ないが、フリースペースないし余白をご活用頂ければ。

 

③右ページ 上

 右側のページに行くと、こちらは「野球おこづかい帳」とでも言うべき項目
 「物販」「飲食」の球場内での支出はもちろん、野球観戦において結構なウェイトを占める「移動・宿泊費」の項目も網羅。これらを真面目につけ続けると、シーズンの最後に今季の「野球関連支出」の総額という、正直あまり直視したくない数字を知ることが出来るという寸法である。
 その他、入場時やファンクラブ特典などの「貰ったもの」や、ファンクラブの来場登録チェックやポイント残高なども、記録にとどめておけるようになっている。ファンクラブにポイントシステムがないカープやタイガースのファンの皆様には無用の長物だが…。

 

④右ページ 下

 右下は、フリースペースとして使える「メモ」欄。この細かいマス目を原稿用紙的に使ってしこしこ小さい文字を書き込め、ということではなく、これは図やイラストなど書く際の補助という考え方の「方眼」である。

 自分なりの観戦上のこだわりポイントを書き込んだり、チケットの半券や新聞の切り抜きを貼り付けたりと、自分好みにカスタマイズしてご活用頂ければ。

 

 以上が、当スタジアムオリジナル『野球観戦手帳』の記入欄のすべてである。

 

 ご存じの通り当スタジアムの本業は居酒屋であり、物販に関しては「それで儲けよう」ではなく「自分が欲しいものを作って、余ったやつを同じように面白がってくれる皆様にお分けする」という考え方でやっているので、お値段は初代、2代目モデルから引き続き、ほぼ原価提供となる500円(税込)のワンコインプライス。前述の通りに今回は作製、発注方法を見直して、コストアップをどうにか吸収できたので、現在庫がある限りは増税後もお値段据え置きとさせて頂く

 入荷が今週末になるので、販売開始は3月10日(日)の『東京野球ブックフェア2019』の会場からとさせて頂く。以降は当スタジアムにて販売するので、ご来場の際にお買い上げ頂ければ。

 

 

 今回のデザインも、当スタジアムのこの手の作成物では毎度おなじみのデザイン事務所「コイグラフィー」さんの鈴木ユキタカさん。毎回毎回当スタジアムのこの手の思い付きに快く付き合ってくださっているのは、本業が大丈夫なのか逆にこちらが心配になるほどである…。ある年急にデザインがダサくなったら、「あ、逃げられたな…」とお察し頂きたい…

 

 

 3年目の『野球観戦手帳』をお買い求めがてらにでも、引き続き皆様の当スタジアムへのご来場を心よりお待ちしております。