【鎌ヶ谷の初席種 ~桃色席種レビュー'18~】 | 監督のささやき戦術

 「お座敷」「BBQシート」など、ここ数年次々と目新しい席種が誕生しているZOZOマリンスタジアムに、来季さらに複数の魅力ある新席種が誕生!というニュースが駆け巡った本日。

 こうした各球場の新席種拡大のムーブメントは、珍席種をこよなく愛する自分にとって、とても嬉しい流れである。

 タイムリーなことにちょうど昨日、とある球場の2017シーズンに誕生した新席種に初潜入してきたので、その席種の話をさせて頂く。

 

 

 怪しい空模様に怯えつつ向かった先は、今まさに収穫の時期を迎えている梨林の中に佇むこの球場

 日本ハム二軍本拠地、ファイターズ鎌ヶ谷スタジアムである。

 イースタンリーグ公式戦、日本ハム二軍鎌ヶ谷ファイターズVS楽天二軍泉イーグルスの一戦を観戦にやって来た。

 

 終日雨の懸念があったこの日。逆にいい機会と、以前から気になっていた「屋根付き」の席種に初挑戦してみた。それがここ。

 2017年の開幕前の球場大改修の際に誕生した、鎌スタ初のボックス系席種、「ファミリーボックス」である。定員は5名

 

 ホームファイターズ側である三塁側内野スタンド最上段に全6区画、都合30席あるこの「ファミリーボックス」。

 一塁側から見た遠景。

 

 各区画の中はこうなっている。

 ベンチシートと独立椅子、そしてテーブルという、一般的な組み合わせのボックス席種である。

 

 前列の背もたれ付きの椅子は回転するので、好きな方向に向けることができる。

 5名定員のボックス席種だが、テーブルのカップホルダー用の穴は6つ開いている。

 

 ボックス内後方には、3名掛けのベンチシート

 座面が少々高めに作られているので、後列に座ってもそんなにフィールドが見にくいということはない。

 

 天候不安なこの日、その存在に大いに期待していた噂の屋根はどこについているのかというと…

 後列のベンチシートを覆う形で設置されているのである。

 奥行きは1メートルほどであろうか。屋根というよりは簡易的なひさしというたたずまい。気になる雨に対する防御力のほどはどうであったかというと、幸か不幸かこの試合中一滴の雨も落ちてこなかったため、検証することが叶わず…。日差しもゼロであったため、日除けとしての性能も不明

 まあ検証しなくても想像はつくが、ご覧の通りの開放性ゆえ、ちょっとでも風を伴う雨に対しては無力と思われる。

 

 席からの眺めはこんな感じ。

 スタンド最上段ゆえ視界が広く、真下の客席から一段上げて作ってあるため、通路を行き来する観客や売り子などが一切視界に入らないので、写真を撮ったり集中して観戦するにはもってこいの環境であった。

 ファーム球場のボックス席種と言えば、2016年にホークスのタマスタ筑後の「グループシート(定員5名)」という席種を試したことがあるが、ボックスの居住性や視野など、全体的にここ鎌ヶ谷の方が良いと感じた。

 

 5名定員で、この日のお値段はファンクラブ会員で6000円(土日価格、一般7500円)。平日は4000円(一般5000円)。

 定員通りに使えば、一人頭の金額は内野自由席と同額となるので、5名で観戦するなら間違いなくお勧めの席種。ゆったりとしたスペースやテーブルが使えるのだったら、ちょっと多めに払ってもいい、という方であれば、元が二軍戦でそんなに高くないこともあり、3名程度でも十分ありだろう。

 ある程度の人数で鎌スタ観戦に訪れる方には、お勧めの良席種である。

 

 そんな「ファミリーボックス」からのんびりと観戦した試合の話は、また次回に。

 

 

 色々と回っている各球場の珍席種のアイデアをうまいこと取り込んで、いつか場内に面白席種を作りたいと密かに目論む当スタジアムへの皆様のご来場を、引き続き心よりお待ちしております。