去年のGWに福井旅行に行ってきたのですが
今更ですが、そのときの記録。
なぜか気になる土地で
「死ぬまでに、いつか福井旅行行こう」と思ってたところ
思ってからわずか1年足らずで行くことになった…。
永平寺とか恐竜博物館とか東尋坊とか
有名どころもまわってきましたが
それらについては一切ふれない、マニアックなお話。
ということで、まずは
若狭彦神社
若狭姫神社
から。
若狭彦神社
若狭姫神社
「若狭」という言葉が、種子島の若狭姫伝説と繋がりがあるのか、ないのか。
個人的にそこから始まったのですが
若狭国のことを調べて若狭彦神社・若狭姫神社を知って
宮城の志波彦神社・志波姫神社を思い出して、それについても気になっていました。
元々古代日本にはヒメヒコ制度というものがあった…という考え方があり、
ヤマト王権が成立する前後に存在した母系社会において
祭祀的・農耕従事的・女性集団の長のヒメ(あるいはミコ、トベを称号とした)と軍事的・戦闘従事的・男性集団の長のヒコ(あるいはタケル、ワケあるいはネを称号とした)が共立的あるいは分業的に一定地域を統治していた
という説があるそうなので、その名残が
若狭彦若狭姫、志波彦志波姫のヒメヒコにあらわれてるのかな~
でも、志波彦はサルタヒコ、さらに塩土老翁(塩釜神社)ではないか
という情報にいきついて、若狭彦もサルタヒコなのかもしれない…と漠然と考えていたのでした。
そしたら、福井旅行に行く直前inehapoさんのブログ(志波彦と冠川③(塩釜神社))で
これ(↓)を発見して、
「塩釜に、“わかさひこ”やんけ~~!」
と、ひゃっほうな気持ちになったのでした。
御釜神社(塩釜神社の境外末社)にある「牛石藤鞭社」
昔、和賀佐彦(わかさひこ)という神様が7歳の子供の姿になって塩をのせた牛をひかれました。
その牛が石になったと伝わるのが牛石。そこの池の中には今もなお牛の背を思わせる石が一年に一度の水替神事の際、その姿を見ることができる。
またこの池の水は、海とつながっていると言われる。
また神様が立てかけた藤の鞭に枝葉が茂り、藤の花が咲いたのをお祀したのが藤弦社といわれます
志波彦さんが一緒に祭られている塩釜神社に関係する御釜神社に
「和賀佐彦(わかさひこ)」の言い伝えがある。
8世紀ころの若狭国は製塩がさかんで、税も塩で納めることを求められており、
その量は全体の38%に及んでいたという記録が、当時の木簡に残っているそうです。
そんなことから、福井と宮城のつながりが見えたところで、
私が「若狭」という言葉を気にするようになったきっかけの小説
『リスボアを見た女』
種子島の鉄砲伝来にまつわる「若狭姫伝説」です。
鉄砲の技術を教えてもらうために、
ポルトガル人に人身御供同様に差し出された女性、若狭。
本当に「若狭」という名前だったのか、
違うならなぜ「若狭」と伝わっているのか。
作中でも、疑問視されてはいたものの、それほど深く追求されてはいません。
でも、今回色々調べる中で
九州種子島の若狭姫~福井の若狭国~宮城の和賀佐彦(わかさひこ)
というつながりが見えてきて、さらにその3つは「竜宮伝説」でもつながっていました。
あと、そういえば、種子島は鹿児島県。
先月の記事(大年寺山に行ってきた)で書きましたが
3本のテレビ塔が建っている、大年寺山。
この大年寺山のことを調べていて
宮城県の地上デジタル放送におけるリモコンキーIDは、
全国で唯一、
系列局の割り当てが鹿児島県と同一になっている。
この、鹿児島県と宮城県が、「全国で唯一」同じである…と。
すっごい地味な類似ですが(笑)
なんか話が錯綜してきましたが…。
若狭彦神社のご祭神は、彦火火出見尊(山幸彦)
若狭姫神社のご祭神は、豊玉姫命
ここからも、竜宮伝説を思わせます。
(竜宮に住む海神の娘、トヨタマヒメは乙姫のモデルともいわれる)
これらは、海神を信仰した古代の海人族に由来するものなのでしょうが
さらに遡ると、新羅とのつながりが見えてくるんだと、
inehapoさんの記事から気づきました。
新羅の郷@入間田とシバ神の破壊と再生
2020年05月06日

そういえば、↑の若狭彦神社の由来でも、
「若狭彦大神と若狭姫大神の二神は遠敷郡下根来村白石の里に示現したといい、
「その姿は唐人のようであったといわれています」
と、あるんですね。「唐人のよう」だと。
また、「白石の里」とありますが、この付近に「白石神社」というのがあって
これは「シラギシ」がなまって「シライシ」になったともいわれていて
白石神社も元は新羅神社だった…とする説もありました。
また、若狭国のことを調べていると
古代出雲が見え隠れしてたんですが
inehapoさんの↑の記事で原発のことが書かれていたのを見て
なるほど~~~~!!!
となりました…。
以前から「若狭湾は原発銀座」というのが気になっていたのですが
「原子エネルギーは、破壊と再生のシンボル的な。
シバ神は、破壊と再生の神です。
リンガはシバを動かす装置(エネルギーの象徴)とも言われます。」
…と。
シバ神。
以前、志波彦が気になっていたとき、
シワヒコ→シバ神??と思ったことがありました。
福井旅行に行く前にも気になって調べていたら
やっぱりそう言う人もいて。
さらに、シワヒコ=サルタヒコという考え方がありますが
猿田彦はインド由来…とも言われてるんですね。
そして、古代出雲族もインドから来たという説がある。
あ~、鼻の長いサルタヒコ…インドのガネーシャとの類似がどこかで指摘されてたけど
古代出雲ともつながるのか~。
そして、シバ神もインドの神様なわけで…。
なんかもう、情報量が多くてうまくまとめられないんだけど、破壊と再生!
今の世相からいっても、それをイメージさせるというか…
これからますますそうなるんじゃないかっていうか…
1年も経って福井旅行を振り返ることに意味あるのかな…なんて思いつつ
忘れないうちい書いておこうと思っていたところへ
思いがけず、自分だけではたどり着けなかったようなところに連れてってもらった気分です。
ありがたい!(^O^)!
次は、明通寺と羽賀寺です~