『初恋ソムリエ』
初野晴 角川書店
2009.09.30発行
新学期に入り新入生集めに燃える文化部。吹奏楽部も普門館を目指すため、新入部員を集めたいが、中々集まらない。
そんな吹奏楽部だが、春休みの初日から、部員よりも先に音楽室の鍵を借り出している生徒がいると解る。
誰が音楽室を使っているのか気になる千夏に対し、春太は『その生徒はぼくたちにとって春の幻なんだよ』と言うのだが……。(『スプリングラフィ』)
去年の実績が殆どない吹奏楽部は、生徒会からの部費支給金額が悩みの種。
おまけに一定の成績を維持しないと、部活動に制限をつけると顧問の草壁先生に言われてしまう。
勉強中の息抜きにラジオを聞き始めた千夏は、偶然地元のローカル局FMはごろもを見付け、リスナーになるのだが。(『周波数は77.4MHz』)
吹奏楽部顧問の草壁先生が過労で倒れた。休みなく部活動をしている上、謹慎中の藤が崎高校の吹奏楽部顧問・堺先生に頼まれ、藤が崎高校の指導までしていたらしい。
怒り狂う春太達に謝罪にきた、藤が崎高校吹奏楽部部長・岩崎達。
彼等の話を聞き、堺先生の謹慎理由の真相が気になる面々は、藤が崎高校に潜入推理をする事に。(『アスモデウスの視線』)
初恋を研究し、その真贋を確かめる初恋ソムリエを名乗る朝霧亨。
千夏の友人・芹澤さんが、伯母が初恋ソムリエ・朝霧に依頼をしたと吹奏楽部に相談に来る。
芹澤さんと千夏、春太は、朝霧の部室に向かう。
春太達は芹澤さんの伯母の初恋の物語を聞くことになるのだが……。(『初恋ソムリエ』)
シリーズ2作目。
2年生になった千夏と春太。徐々に吹奏楽部部員が集まって来たものの、普門館を目指すにはまだまだ足りない。
打楽器カイユが入部したり、芹澤さんが千夏と仲良くなり、まだ入部はしなくても協力してくれたり。
FMはごろもの『七賢人の人生相談』は笑える。
そして『アスモデウスの視線』はラストにホロリとするよ。