言の葉

言の葉

日々のささやかな出来事。

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ツイッター使ってたり、小説書いてたりでご無沙汰しすぎ。
書いていると読む冊数減ります。その代わり積んでいるのが酷い。



『行列のできる不思議な洋食店  土曜の夜はバケモノだらけ』
秋目人  メディアワークス文庫
2015.10.24発売

大学生の結は食べ物の味が感じない。
ある土曜日、部屋の食べ物が切れた結はコンビニに行こうと出掛けるが、改装中で閉店していた。
三キロ先のコンビニに行くか迷っていると、洋風家庭料理店『すずらん』を見付ける。
会員制らしい『すずらん』に、フード付きマントに大鎌を持った骸骨・蔵敷の同伴で入った結。
そこは仮装大会の参加者の様な格好の客
一杯だった。


土曜日は人間では無いモノしか入れない洋食店『すずらん』。
何故か『すずらん』に入店出来た結は、蔵敷の他にも『すずらん』の客と知り合いになり、その内自分が何者なのかも知る事になると言う。
なかなか強烈なキャラクターが出てきます。
『空のオベリスト』
C・デイリー・キング  富塚由美(訳)
国会刊行会  
1997.12.05発行

『4月13日正午、お前は死ぬ』と言う犯行予告を送り付けられた著名な外科医カッター博士。
カッター博士は国務長官の緊急手術に向かう為、ニューヨーク市警の刑事、ロード警部に護衛についてもらう。
ロード警部は敵の目を欺く様に手を尽くすが、ニューヨークを飛び立ち数時間後、予告通りの時間にカッター博士は機内で倒れる。
飛行中の飛行機の中で、何が起きたのか……。


エピローグが最初に、プロローグが最後に来ると言う構成になっています。
『海のオベリスト』と『鉄路のオベリスト』を読んでいる人には、ロードが『敏腕刑事』だとはとても思えないのだけれど、今回もロードは失態を繰り返します。
気付けよ!って言うポイントがね……。
プロローグまで行くと、ロードの残念さにトホホな感じです。

フェアミステリなので、犯人当ては読者も出来るのだけれど、これは完全にフェアなんだろうかなあ。

『いい加減な遺骸』で、ロードがどうなっているのか、確かめてみよう。





『札幌アンダーソング  間奏曲』
小路幸也  角川書店
2015.03.30発行

北海道は札幌の警察署に勤める若き刑事・仲野久。
まだまだ寒い日もある春のある日、久の勤務する警察署に、謎の手紙が届く。
『おおきな  ゆきたいせきば  みっつのうちのひとつに  したいをうめた』
雪堆積場とは、排雪した雪を運び溜めておく場所の事で、溜められた雪は融けるまで放置される。
手紙だけを頼りに大量の雪が積み上がる巨大な雪堆積場を掘り起こすのは、困難を極める。
手紙に記された行方不明者の家族への聞き込みを任された久と先輩刑事の根来は、被害者の娘に違和感を覚える。
根来は娘に『背徳の匂いがする』と言う。
そして二人は『変態の専門家』である、志村春に協力を要請する。


ここまで『変態』と何度も出てくる本も珍しい。しかもドライに。
美少年で四世代分の記憶を持つ春。久に興味津々で、身の危険を感じさせるほど。
今回も犯罪の天才・山森の仕業かと、警戒しながら久達は捜査を進める。
これは、巻が進むにつれて変態さんが増えていくのだろうか。

雪堆積場は北国特有のもので、広い空き地に町から排雪車が回収した雪を溜めておく場所。
物凄い雪山になり、5月でもまだ雪が残っていたりします。
文中で『黒い』と言っているのは、雪の上に土を撒いているからかな。
この話、札幌近郊なので、根来の『南幌町ってどこだ』には、『江別の隣だよ!岩見沢の方行ったら豊幌過ぎて新篠津村だよ!(豊幌は江別市。新篠津村は石狩郡。南幌町は空知郡かな)』と久と共に突っ込みを入れてしまう。
大学の名前も、あそこをもじったのかー、と解るので、によによしながら読んでます。