今日はレンタカーを借りて、デルフィへ向かう日です。8:00過ぎにチェックアウトして、レンタカー屋の近くのカフェで朝食。
ラテとカプチーノ、クリームパイで€7(約1,150円)。ご近所の方々の御用達のようで、ひっきりなしにお客さんがやってきていました。
9:00にレンタカーのエンタープライズへ。Booking.comでレンタカーを探すとピンキリで、安いところだと1週間12,000円ぐらいからあるのですが、評価レートが高いところで、Toyota C-HRを指定してフル保険もつけて、4日間で35,000円ぐらいのところにしました。貸してくれたのはルノーでしたが。
さて、デルフィへ出発です。左ハンドルで右側走行。運転は旦那ですが、いきなりアテネの渋滞地区からスタート。しかし郊外へ抜けて、高速に入ると、交通量はめっきり減って、すぐに山ばかりの風景になります。ギリシャの田園風景、のんびりしていて良いです。
デルフィまで3時間ぐらいですが、12時過ぎたところで、街道からちょっと入ったところにあるタベルナでランチ。ここがめちゃ良かったです。到着するなり大型の二匹の犬がお出迎え。
広いテラス席は貸切で、風が吹き抜けて涼しく、鳥の鳴き声だけが響いて、とても心地よいお店でした。息子さんが給仕で、お母さんがシェフ。このマミーメイドの料理が抜群に美味しかったです。サラダとバーガーとザジキに、パンとミネラルウォーターで€22(約3,600円)。
満腹になったところで、いよいよデルフィのアポロン神殿をめざします。明確な駐車場がなくて、みんな路駐。これはどこでもそうで、ギリシャは基本的に路駐みたいですね。なかなか空いてるところがないので、デルフィ村の駐車場スペースに止めて、歩いて向かいました。
まずは古代史博物館へ。神殿の入場とセットで€20(約3,300円)。神殿から発掘されたレリーフや装飾品、彫像などは、全てこちらに展示されていて、どこにどんな風に飾られていたのか、どんな意味を持っていたのかということがすべて説明されているので、先にこちらで予習をします。
デルフィは、ゼウスが飛ばした二匹の鷲が交差した場所で、古代ギリシャでは世界の中心と定められていました。そこで祀られる太陽神アポロンは、ゼウスの息子であり、太陽系の中心の神ですね。彼のモットーは調和と中庸。そして理性の実践。荒ぶる野生的な神々と異なり、私たちに知恵をもった理性的な態度でいることを促す神です。
これ↓が世界のへその場所にあったとされる石・オンファロス。
実際にこの場所は政治的に中立な立場をとっており、さまざまな共同体の仲裁などを行う重要な場所だったそうです。
そしてデルフィのアポロン神殿と言えば、有名なのは神託。「汝自身を知れ」「過ぎることなかれ」というのは、アポロン神殿の入り口に彫られていたという銘ですが、多くの政治的指導者、王族、貴族、有力者たちがこぞって、ここに神託を聴きに訪れました。
神託は「当たる/当たらない」という占いではなく、絶対的な真実の預言であり、しばしば詩的で曖昧な表現がなされたので、解釈には注意を払う必要がありました。とはいえ、神託の例をみると、なかなかの的中率です。この神託として、オイディプス王の悲劇が有名ですね。
神託は、アポロンの日と定められた毎月7日のみに行われていたとのことですが、ちょうど今日は7日ではないですか。ということで、勇んで神殿領域に向かいます。
神殿跡はとても壮大で、一大祭祀が行われていた痕跡をひしひしと感じられます。かつてあった宝物庫、彫像たち、スフィンクス、柱廊など、一つずつ、想像しながらめぐりました。
地球のへその石があった場所。巫女はこのオンファロス(へそ石)に座って神託を行なっていたとのこと。
円形劇場があります。さらに山の上には競技場も。
ここから見下ろす全景が見事でした。
ずっとギリシャに行きたかったのは、どうしても太陽の神殿デルフィに行きたかったからで、私としては大満足でした。
十分に堪能したので、今夜の宿へ。デルフィ村のオリンピック・ホテル。一泊一部屋€68(約11,000円)。
テラスからの眺めが最高です。コリントス湾が見えます。眠っている時間以外は、ほぼこのテラスにいました。
近所のタベルナで夕飯。ビールとお水、サラダ、ムサカ、ローストポークで€40(約6,600円)ぐらい。
観光地価格でちょい高めかと思いますが、テラスからの雰囲気は抜群に良かったです。