現在、逆行中の水星と金星が魚座まで戻ってきて、土星と合となっております。
逆行の水星と金星については以前も書きましたが、ここにドラゴン・ヘッドもあるため、逆行中の惑星たちとしっかり向き合っていくことが大事なときですね。
水星は7日に、金星は13日に順行に戻ります。つまり、それまでの期間が“チャンス”とも言えます。どんなチャンスかというと――「心地悪いもの」「快適ではないもの」を修正していくチャンスであり、思い残しや、やり残しを解消して、手放すことができるときですね。
水星と金星のコンビネーションですから、生活習慣、仕事や家事の手順、ふだん使っている道具やインテリア、人間関係での距離感、コミュニケーションの取り方、愛情表現の仕方など……日常のあらゆる不具合を見直していくのにぴったりのタイミングです。
土星と重なっている今は、そうしたものの不快な部分が浮き彫りになりやすいときですね。株価もガッツリと下がっていますし、物価は上昇するしで、お金の不安も出てきやすい時かと思います。
大事なことは土星が関わっていますから、そこから逃げない、気を逸らさないことですね。責任を回避しようと見ないふりをしたり、後回しにしたり、誰かに依存したりしていたことを、きちんと自分の責任として受け止めるときです。
魚座から牡羊座への流れは、夢から醒めて現実が始まり、その現実の中で自らの手で夢を実現させることにあるでしょう。
ですからここで、しっかりと現実を見て、そこから不快なところ、問題を感じているところを認識して、ひとつずつを改めることがとても大事なときです。
魚座の終盤での逆行ですから、過去に起きた出来事にまつわる感情もよみがえってくるでしょう。怒り、さみしさ、嫉妬、かなしみ……いろいろな感情が入り混じって現れるかもしれません。
そのひとつずつを反芻して、しっかりと感じていくことも大切です。感情の背後にはニーズがあります。
優しくされたかった。受け止めて欲しかった。安心したかった。一緒にいたかった――誰かに求めていた感情ニーズを、自分の手で満たしていきましょう。
傷つきの奥にある不安や悲しみを見て見ぬふりをしないで、自分の手で受け止めていくことが求められているのです。
いまの時期は、普段よりも繊細になりやすく、その分、人や社会との関係にも揺らぎが出やすいときです。だからこそ、自分の心と丁寧に向き合うことが、とても大事な数日だといえるでしょう。