3月14日15:56に乙女座の満月です。月が昇る前で、見ることはできませんが、月食となる満月ですね。月の出の時間に北海道と東北では少しだけ見ることができるようです。
半年後の9月8日の魚座満月も月食ですが、こちらは全国で観測できそうです。日食や月食はドラゴンヘッドやテイルの付近で新月・満月が重なるときに起こります。現在、ドラゴンヘッドは魚座の終わり、テイルは乙女座の終わりにあります。
月食は、通常の満月や新月の拡張版。その時々の星の配置の意味するもののパワーが通常よりも強調されて、私たちを揺さぶり、次のサイクルへと進むように促す力が働くでしょう。
今回は乙女座の満月で、向かいの魚座には太陽・土星・海王星、そしてドラゴンヘッドが位置しています。
満月は向かいの太陽の位置する星座との調和をとることがカギとなりますが、乙女座の視点から見た、魚座とのバランスとは何でしょうか?
乙女座は「奉仕」の星座であり、労働、義務、管理、調整、そして自己改善の力を象徴します。それは毎日の暮らしの中でくり返される習慣や活動、儀式でもありますね。
朝、起きて家の掃除をすること。神棚や仏壇に手を合わせること。電車に間に合うように家を出て、会社に着いたら速やかに業務に取りかかること。冷蔵庫の中身と献立を思い浮かべながらスーパーで買い物をして、夜は明日に備えて早めに入浴し、風邪をひかないように暖かくして眠ること。
こうした日々の行いを丁寧にくり返すことが、乙女座の象徴するものです。そして、それらの活動の向こう側にあるのは、魚座の象徴するワイルドな自然そのもの。見ることのできない神秘や、人の心のありようです。
掃除をしなければ、部屋には埃が積もるでしょう。神棚や仏壇に手を合わせることで、神仏やご先祖さまとつながります。みんなが遅刻し、好き勝手に仕事をしたら、社会全体の秩序は崩れてしまうかもしれません。
仕事をするときには、クライアントの気持ちを汲み取ることもあるでしょう。困っている同僚がいれば、自然と手を差し伸べることもあるかもしれません。しっかりと自己管理して休まなければ、すぐに疲労が溜まり、免疫力が低下して、ウイルスに感染しやすくなるでしょう。
乙女座の活動の背後には、いつもワイルドで気まぐれで繊細で神秘的な魚座のエネルギーが存在しています。それらと調和をとるために、乙女座が日々仕事をするのです。
いまは魚座のエネルギーが非常に強まっています。太陽・土星・ドラゴンヘッド・海王星が魚座に集結して、乙女座を圧倒しているかもしれません。
蓄積された疲労やダメージ、うまくやるために無理をして抑え込んできたストレスや感情。真面目な人に押し付けられていた仕事。限界を超えた作業量。古くなったシステムや秩序。限られた予算など。さまざまなことが、これまでの形式では維持できなくなってきているでしょう。
健全な生活や労働環境、そして心身のバランスを維持するために、無理している部分や、ストレスを感じている不要なものを手放して、変わっていくときですね。
仕事を辞めたり、働き方を変えたり、事業の内容やサービス、やり方、システムを見直したり、日常的な管理の方法を改善したり。
そのような決断をするのに、良いタイミングです。いまの時代に合った、より合理的な手法へとシフトしていきたい、乙女座の満月です。