天王星の牡牛座と、推し活経済活動 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

2018~2025年の天王星の牡牛座期間の特徴として、個々の価値観がより明確になった、という点があるでしょう。

 

向かいの蠍座に天王星が70年代後半~80年代は、経済をまわしていこうとするエネルギーが満ちた、高景気の到来でした。蠍座は借金、他者との共有財産などを表し、投資しよう、ビジネスしようという側面が活性化するのですね。

 

空前のバブル経済が到来し、銀行からお金を借りて、株式、不動産、会員権、美術品などが買われて、市場が大いに盛り上がりました。

 

それに比べると、天王星の牡牛座期は慎重かつ保守的で、市場に関心を持つ人と全く興味を示さない人がはっきりと分かれる時期だったと思います。それはまた各人が「何に価値を置くのか」が明確となったためでもありますね。

 

何に興味を持っていて、どんな活動にお金と時間を費やしたいのか。

 

お金を増やすことに興味がある人は、そちらの市場に流れ込んで過熱しましたが、猫も杓子もということはなく、それぞれの意識が価値をおいているものに向けられた、というのが牡牛座らしい特徴だと感じます。

 

 

いわゆる「推し活」が大いに活性化したのも、この代表例ですね。ファンダム・エコノミーが、ひとつの経済圏として、すっかり定着したと思います。

 

もともと、エンタメ業界は熱狂的なファンによって支えられていますが、それがこの天王星牡牛座期間に、より濃密度を増したともいえるでしょう。

 

「I have」という牡牛座のキーワードは「所有する」ですが、そこには好きなもの、好きな場所、お気に入りのものと「いつも一緒にいたい」「くっついていたい」という欲求が含まれています。

 

その本能的な愛情が大いに刺激される時期であり、応援する側とされる側が、主客一体として、織りなす経済活動圏の進化ともいえますね。

 

「この人を応援して、支えねば…」という使命感が刺激されて、投げ銭をしたり、延々とリピート視聴をしたり、コンプリートのために同じ商品を大量購入したり、コラボイベントに何度も足を運んだり……。

 

愛するものとひとつでいたい、相手の表現するものをひとつも逃したくないという「I have」の欲求に応えるような企画や商品やサービスが発展した時期だといえるでしょう。

 

ファンダム・エコノミー、推し活経済圏は、今後もますます発展していきそうです。不要なものを極力削って、好きなものに大半を突っ込むという極端さが、今後も際立っていくように感じられます。