金星の逆行と、人間関係の闇に踏み込むこと | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

今週はやたらと占星術イベントの多い1週間でした。

 

火星が順行に戻り、全惑星が順行となる短い期間がありました。同時に惑星直列(パレード)が重なり、魚座ステリウムの新月。そして3月2日からは金星が逆行します。

 

金星は大体18カ月に一度のタイミングで逆行して、約40日間続きます。今回は3月2日から4月13日までが逆行期間です。

 

そのとき、金星は12ハウスの牡羊座にあり、蟹座の火星とスクエアを作りながら、逆行に突入するんですね。そのため、身近な家族やパートナー、友人、職場の人間関係などにおいて、イライラしたり、葛藤したりといったことが、容易に起こりやすくなるでしょう。

 

逆行というのは、現時点での各惑星の課題を明らかにすることで、改善するように促します。金星は、恋愛・人間関係・豊かさ・価値観・美意識といった、人生において切り離せない要素を象徴しますが、逆行になると、まずそれらの課題点が浮上してくるでしょう。

 

そのため、心の奥底にしまい込んでいた不満や恐れが表面化してくるかもしれません。ずっと我慢していたことや人に対して「もう無理」という感情があふれてくることもあるでしょう。

 

火星が蟹座にあるため、いつもより繊細で傷つきやすく、防衛的になりやすい時期でもあります。つい衝動に駆られて、勢いで決断してしまいたくなるかもしれません。

 

しかし、本当に求めているものは、別のところにある可能性があります。

 

 

衝動的な行動が悪いわけではありませんが、その背後にある、本当の気持ちやニーズに気づいて、そのために動くことが大切です。

 

逆行は、改善するチャンスなんです。

 

「嫌だからやめる」「縁を切る」「拒絶する」といった選択をしても良いのですが、なぜ嫌なのか、なぜ不快で遠ざけたいのか、どんな態度に傷つき、本当は何を求めていたのかという、その背景に隠された本当のニーズを理解しなければ、またいつか同じことを、異なる状況や異なる相手との間で、くり返すことになるでしょう。

 

逆行期間は、自分のパターンをしっかり見つめて、その元ネタとなっているもの(通常は幼少期の家族関係)を振り返る良い機会です。本当に求めていた反応や態度がどんなものだったのでしょうか?

 

それを知り、自分自身に与えたり、他者にリクエストしたりすることで、関係を改善することができるかもしれません。

 

関係の中に隠された闇にググッと踏み込むのに、良いタイミングです。

 

いま、イラッとしている人、モヤッている人は「ほほう、これだな」と思って、そこから逃げずに、ぜひ、取り組んでみてください。

 

これぞ、逆行の有意義な活かし方といえるでしょう。