2月28日は魚座の新月です。
特徴的な新月図で、5天体が魚座に集まりステリウムを形成します。すべての惑星が順行し、11ハウスが強調されていることから、私たちが属し、同時にみんなで共に創り上げている"社会"に焦点があたるでしょう。
すべての惑星が順行することで、これからしばらくのあいだ、重要な決定が下されて、会社やコミュニティにおいて、変化が現れるかもしれません。天災や異常気象によって、乱されることもあるでしょう。
それらによって現場では混乱が引き起こるかもしれません。新しいやり方や価値観にすぐに順応できる人もいれば、反発する人や、どうすればよいのかわからず困惑する人も出てきそうです。
MCに水瓶座が位置し、冥王星がドーンと全体を率いています。その支配星である天王星はASCにあり、それらの配置からも、変革の波が押し寄せる可能性があります。
急速すぎる変化に戸惑いを覚えたり、虚偽を含めたさまざまな情報や意見が飛び交ったりするため、何を信じてよいのかわからなくなることも起こるでしょう。
心が浮き足立っていると噂話に振り回されて、あらぬ妄想を広げて、不安が高まりやすいときです。人の言った、ちょっとした刺激に感情が揺れ動かされることもあるでしょう。
地に足をつけて、堅実に過ごすことがとても大切です。魚座の強いパワーに対抗するために、向かいの乙女座の要素でバランスを取っていきましょう。
この新月では、水のサインに6天体が集中するため、普段よりも繊細で傷つきやすくなる傾向があります。風(情報や言葉)は水(感情や気分)を煽りますが、地(体感覚)は水を安定させます。
その点を意識して、信頼できる情報を選別しながら、冷静に対処していきましょう。焦りや傷つきからパニックに陥りやすいときですから、自分のペースで、ていねいに行動すると、穏やかに過ごせそうです。
魚座の星たちの影響で、心の奥深くに抱えていた問題や不満が浮上しやすくなります。そのため、人間関係において、いつもよりギスギスしやすくなるかもしれません。
しかし、魚座のエネルギーが強い時期だからこそ、お互いに思いやりを持ち、助け合うことが大切です。ただし、それは不満を押し殺すことではなく、お互いの感情に共感し、寄り添うことから生まれるでしょう。
「みんなが我慢しているのだから、あなたもそうするべき」と強制するのではなく「本当につらいよね、苦しいね、わかるよ」と、寄り添うことが大事なとき。
誰かを責めても、心が晴れることはありません。むしろ、自分自身の心の痛みと向き合うことが、癒しへとつながるでしょう。
愛と共感を自分自身に向けて、ゆるせないでいることや、執着していることにも寄り添い、その内にある痛みや苦しみや虚無感と、とことん付き合ってあげましょう。
魚座の最大のギフトは、慈しむ愛。誰もがうんざりして帰ってしまったあとでも、最後のたったひとりになっても、見守って、受け止める愛。
そんなあなたが、誰よりも好きだよ。
内に秘めた海王星の底なしに深い愛情で、自分自身を救い出す。手放して、愛に投じていきたい、魚座ステリウムの新月です。