へみさんと、2025年の立春 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

今年は2月2日が節分で、3日が立春となりました。

 

毎年恒例で出席している宮島の大願寺さんによる節分の星まつりに、今年も参加させていただきました。広島で年に2回オーガナイズしてくれている、すどうゆうこ社長のご縁で星まつりにお誘いいただき、もう何年目でしょうか…。有難い限りです。

 

 

星まつりの後でご住職が毎年の干支のお話をしてくださるのですが、今年は「乙巳(きのとみ)」の年で「成熟して伸びきった枝葉がばっさりと落ちて生まれ変わる、大きな変化の年」とおっしゃっていました。

 

本当にそうですよね。占星術も同じです。土星や海王星が魚座の終わりへ向かっていき、成熟したものが、新しいサイクルへ入ろうとしています。

 

ご住職はまた、巳年について「昔はへびのことを『へみ』と呼んでいたそうです。『へび』というとぎょっとするけれど『へみさん』と呼ぶとかわいいじゃないですか。昔からへびの脱皮した皮は金運の象徴としてお財布に入れると良いとされてきたりですね。よかったら『みぃさん』や『へみさん』と呼んでみてはいかがでしょうか」とも話されていました。

 

なんだか、かわいいです……へみさん(笑)

 

占星術の世界では、へび改めへみさんは、蠍座と関連があります。タロットの「運命の輪」の左側に描かれているへみさんは「まだ本人が自覚していない悪意」の象徴とも言われます。

 

 

それが、他者や社会と深く関わっていくことで、怒りや憎しみ、嫉妬や執着、支配、被支配といった悪意を含む感情が生じるようになるでしょう。

 

無意識の内に潜んでいたへみさんが、地上に出てくると蠍となって、時に人を苦しめたり、苦しめられたりする存在となるのです。

 

しかし、それらの深くて重い感情を他者に投影するのではなく、自分の内側でしっかりとホールドして、じーーっと見つめていくと、その背後には強い孤独感や無力感、絶対的な拒絶といった、ぽっかりと空いた穴のような虚無があることに気づくでしょう。

 

そこに虚無があることを認めて、自分の一部として受け入れることで、心の在り方が変容し、蠍は鷲となります。運命の輪の右上には、蠍が変化した鷲が描かれていますね。

 

鷲はへみさんを食べます。こうなると、ネガティブな感情を投影する他者や状況はもはや敵ではなく、栄養です(笑)

 

自分の内側に強く激しい感情が湧いたとき、そこと深くつながることを通して、自分自身の闇に深く沈んでいた部分を取り戻すことができるでしょう。それは千切れて失っていた心の一部を取り戻して、自分へと還る旅の、重要な過程です。

 

へみさんが蠍となり、蠍が鷲となる——。

 

ますます混沌としていく世界の中で、心が激しく揺れ動くときこそ「よしよし、成熟するチャンスだぞ」といえるかもしれません。

 

あなたはいったい、何に反応しているのでしょうか?

 

次のステージへと向かう2025年ですね。

 

 

立春大吉。雪の残る弥山の頂上から眺めた瀬戸内の海は、いつもと変わらず美しく、すっかりパワーチャージされました。