大阪で12星座と12感覚の講座が始まりました。
これは、ルドルフ・シュタイナーが提唱したものですが、人間の精神の理解を深めるのに、とても興味深い内容だと思います。シュタイナーは、人間の精神を次の4つの要素に分けて説明しました。
- フィジカルな身体
- エーテル体
- アストラル体
- 自我
これはそれぞれ、地・水・風・火のエレメントに対応しています。重要なのは、幼少期から順番にこれらを育んでいくこと。フィジカルな身体とエーテル体(生命を維持するエネルギー体、いわゆる「気」のようなもの。オーラとして可視化できる)は、幼児期から育まれ、14歳頃までは特に、ここの体験が重要です。
それは身体を使って様々なことに挑戦する体験ともいえます。手遊びや物作り、運動、料理、農作業、お掃除などなど、何でもよいのですが、とにかく直接的な体験が大事な時期です。
それらの体験を通して、身体の扱い方を学ぶと同時に、現実に対してどのように向き合うのか……忍耐力や工夫する力が養われ、どうすれば望む成果を得られるのかを学習することができるのです。
となると、幼少期には「昔ながらのやり方」が大事なんですね。最近は小さい内からタブレットを使いこなして、動画観たり、ゲームしたりして遊ぶことが一般的であり、あまり以前と違って「おうちのお手伝い」も、そんなにたくさんすることがなくなってきたかと思います。
身体を使う体験が少ないまま、頭を使う体験が増えると、これは早くにアストラル体が活性化するので、頭の回転が速く、物事を考える力が増しますが、多動の質が高まり、忍耐力もなくなってしまいます。
落ち着きと忍耐は、身体の経験なんですね。
ちなみに、シュタイナーの説では、このような体験をすべて記憶するのは、エーテル体の役割で、これが過去の経験から身体の状態を維持し、再現性を可能にしているとのこと。そのため、同じ作業を繰り返し試行錯誤すると、それは身体に記憶されて、すっとその状態が馴染むんですね。継続は力なり。
14歳頃からアストラル体の活動が活発になると、論理的に考える力や、思考を巡らせる力が強くなります。この時にも「身体の体験」は大切で、それが十分に備わっていないと、理想やアイデアと現実の間に乖離が生じてしまうんですね。イメージを形にするためにも、忍耐力や反復力、集中力が欠かせません。
こんなときに、私たちを成長に導くのが自我(火)の力です。
自我が強く働くようになると、本能的な欲求や恐れを超えていくことができます。無意識に現れる癖を律し、暴れ馬を制御するかのように、自分のパターンを統合するのは、火の力なんですね。
こんな感じでエレメントの働きを、精神の機能から考えてみるのも興味深いと思います。