9月2日に天王星が逆行を開始して、その後、逆行中の冥王星が山羊座まで戻ります。天王星の逆行は、近年では大体9月初旬に始まり、そこから約5カ月、1月末か2月初めまで続いています。
逆行となる天体は、本来の通りに働きにくい、イレギュラーを起こしますね。
天王星は進化や改革を象徴しますが、それが本来の通りに働かないと「変わりたいのに変われない」「自由になりたいのに手放しきれない」といったことが生じるかもしれません。
新しいシステムを導入したものの、不具合が発生して「以前のほうが良かった」と感じるようなことが起こったりですね。
新しい実験を何度も繰り返しても、計算上は合っているはずなのに、ちっともうまくいかない、とか。一斉にオンラインでつながったシステムがダウンするとか。
天王星が牡牛座に滞在しながらの逆行ですから、お金にまつわることもあるでしょう。賃上げが思うように進まず、物価高だけが進行して、生活が苦しくなるとか。それならと投資をしたけど、思うように成果が出ないとか。
短期で結果を求めても、逆行期にはうまくいかないことが多いでしょう。
しかし、逆行の醍醐味として、これまでの工夫を超える新たな発見や、突発的なアイデアが見つかる可能性があります。ただし、そのためには試行錯誤を繰り返して、失敗も恐れずに実践し続けることが重要です。
そういう意味で逆行は、天王星的な現象です。これまでの限界や制限を超えることのできるチャンスです。
天王星の逆行は「天王星的な天王星」ということで、さらに新しいアイデアやまったく新しい発想を試したいところでしょう。
しかし現在はどちらかというと、多くの人が保守的になりやすい時期です。物理的にも、経済的にも、もっと自由になりたいと思いながらも、どうしてもリスクを避けて安全な選択をしやすい傾向があるんですね。
この時期に、より安全な選択をするのか、それとも未知の可能性にジャンプするのか……冥王星が山羊座に戻ることも相まって、悩ましいところです。
冥王星が山羊座に滞在するのは、この2カ月半が最後。その後、冥王星の強大な力は水瓶座に本格的に移行して、天王星が求める自由と革新、自立のテーマが、より一層、強化されることになるでしょう。
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