目には目を、トラサタにはトラサタ天体を | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

海王星を始めとするトラサタ天体や、逆行する惑星によって想定外のことが起こるかもしれないとき、どう対応すれば良いのでしょう?

 

日常生活において、異常なことが起こらないように働いているのは土星です。土星は日々の生活の中で規律を守らせ、毎日のルーチンを繰り返し、ムラが出ないように整えることで秩序を保ちます。始業前点検のような、定期的なチェックなもこれに該当しますね。

日常的に整えておくことで、異常を早期発見して、損傷がひどくないうちに修復を試みます。

 

しかしトランス・サタニアン天体はそんな意図など構わずに、唐突に想定を超えた物事を次々と起こしていきます。そんな想定外の出来事に対応するためには、同じトラサタ天体のパワーを使うことかもしれません。



あなたの内側で天王星・海王星・冥王星は、どのように働いているでしょうか?

 

この3つの天体に共通する特徴として、いずれも「限界がないこと」が挙げられます。限界というのは土星が安全のために設けているもので、それを超える異常事態をもたらすのがトラサタ天体です。

 

たとえば「火事場の馬鹿力」といわれる危機的状況で発揮される異常な能力は、冥王星のパワーですね。最も強烈な「何がなんでも、法を犯しても、他者を犠牲にしてでも生き延びるぞ」という本能の生存能力。

 

安定した社会では封印されることが多いので、その力に無自覚な人もいるでしょう。

 

しかし「死ぬかもしれない」と感じると、この力が立ち上がってきて「絶対に生き延びるぞ」と強い覚悟と共に苛烈に世界の中で戦い抜く勇気が湧いてくるはずです。

 


一方で天王星はというと、鋭い閃光のような天才性です。ピンチに陥ったとき、あるいは追い詰められたその瞬間に、一瞬で全体の状況を把握して、何をどうしたらこの状況を突破できるのか……ひらめきと共に新たな道を切り拓いて名案をもたらしてくれるでしょう。

 

名軍師などは、天王星が冴えているわけですね。どんなときでも冷静に活路を切り拓く輝く知性の力です。

では、海王星はどうでしょうか?

 

海王星は私たちが全体性とつながるための力です。コントロールすることのできない無意識の領域へと、私たちをいざないます。

 

これは巫女力といえるでしょうか。これから起こることを夢で見るかもしれないし、動物や植物や大地や風からいつもと違うことを教わるかもしれません。

 

かつてのケルト社会の祭祀であるドルイドは、必要な知識や技術は22年の歳月をかけて、すべて樹から教わったといいます。

 

日本でも古来祭祀に携わる者は厳しい自然の中で修業を重ねて、心を澄ませ、いま起きていることや、これから起きることを、無意識の層から読み解く術を身につけたでしょう。

 

私たちのハートの周波数は、地球の自然の周波数と共鳴しています。

 

煌めく天才的な知性が天王星であれば、海王星は無意識に心を解き放つことで自然の流れとひとつになる力。審神者と巫女と呼ばれるペアは、天王星と海王星でもあります。

 

自然から離れることで私たちの中で眠りつつある力こそが、大きな変革の時代には必要かもしれません。