双子座に多くの惑星が集まっていたところから、今日の午後に水星と金星が蟹座へ移動しました。ついでに月も蠍座に入るタイミングが重なったので、にわかに水のエレメントが活気づいた感じです。
これで21日の早朝に太陽も蟹座に入って夏至となるわけですが、双子座のやたらと忙しくバタバタしていた日々の反動としての疲労感や、ひとりでゆっくりしたいという欲求が高まってくるのではないかと思います。
実際に蟹座に星が増える時期は、安全な場所で自分の感情に触れると良いと思います。6月前半のは太陽・水星・金星と土星がスクエアを作っていたり、火星と冥王星がスクエアになったりして、忙しく充実している反面、なかなか精神的な厳しさも感じやすかったのではないでしょうか。
そういった感情に触れることで、日頃のフラストレーションを発散したいところなのですが、双子座に入った木星や、魚座の海王星は、そのしんどさから乖離させるようにも働きます。
しんどさに留まって感じることよりも、別のところで気を逸らそうとするのですね。そして目の前にはいくらでも気を逸らすためのコンテンツがあるわけです。
水と風のエレメントは対極にあり、それは感情機能と思考機能でニコイチのセット。相互に働くことが大切ですね。
イヤなことがあったとき、感情は「もうイヤーーーー!」と、怒りやその裏にある悲しみやみじめさをキャッチして、一時のあいだ、激しく悶えることになります。
それは毒のように身体をはいずりまわって、心身を不快にさせるでしょう。しかし、その不快さにのたうちまわることでイヤな思いがクリーニングされるのですね。
一方で思考はイヤなことがあったとき「どうしてこうなったのか」「どうすればよかったのか」「今後はどう対処すればよいのか」と分析します。
賢くスマートにその場をやりすごし、同じミスを防げるようにもなりますが、結果としてフラストレーションは蓄積されていき、それがまた新たな不安を生み出すようにもなるでしょう。
なぜなら対策しても、フラストレーションそのものを無視しているからですね。これが積もるとさまざまな神経症状を引き起こすことにつながります。
水のエレメントの感情機能は、感じることを通して、全身の毒素を浄化する作用を持ちます。それは自浄作用であり、心身の健やかさを保ちます。
一方で気を逸らすために動画やSNSを見続けていると、たくさんの刺激を受けて脳がさらに過剰な刺激を求める状態に陥ります。
それは集中力と注意力を散漫にさせて、たくさんの情報を得ているのに、細かいことはキャッチできないような、多動性の質を高めるでしょう。
また刺激が精神的な疲労を溜めこませるため、睡眠の質を低下させたり、自己否感を高めたりもします。
水と風の適度なバランスを、ご自身の中で見つけていくことを、これからの時期にはぜひ、おすすめします。