月が出生図の4ハウスを通過する2日間は、自分の内側にひきこもるのに最適なタイミングです。
安心できる場所……自宅や自室などにおいて、ゆっくりと休息をとり、心身を充分に癒やして、滋養を与えるのに絶好の時間となるでしょう。
今は日常の義務や役割を脇に置いて、冬眠する動物のように温かな寝床でゆっくりと休み、夢の中に心を解放するときです。
4ハウスは安心の居場所を示すと同時に、自身の心の深い領域、真のプライベートも示します。誰にも見せることのない、その秘密の領域にこもって、自身の本音や感情……どんな思いがそこにあるのかを探るのにも、良い時間となるでしょう。
いわば自身と対話を深めるときであり、日常の忙しさの中で後回しにしやすい心身の傷ついている部分を感じることを通して、癒やしていくときです。
日頃から「感じること」「内観すること」をしていない場合は、どうやって内を観たら良いのかがわからなかったり、内からあふれてくる感情に圧倒されたりすることもあるでしょう。
自分を感じて、受け止めるには経験が必要であり、やろうとしなければ、いくらでもごまかして、感じないでいることもできるかもしれません。
しかし感じることを通して、私たちは自分を理解し、人生をコントロールすることができるようにもなります。それをせずにいることは、感情の葛藤や軋轢を避けて、人生の発展を回避するパターンを作り出したり、条件付けを深めたりするでしょう。
感じることは、気づきであり、人生を模っているパターンを見ることに通じます。
さみしさや怒りや不安があるにも関わらず、見ないでいることで、特定の人物や状況に執着することで埋め合わせようとするかもしれません。
しかし自身の外の何かに依存していると、その対象が揺れるたびに、自身の情緒も一緒に揺らいでしまいます。
感じることが唯一、私たちを安定へと導くことになることを学ぶことのできる時期です。