水瓶座の冥王星と、価値の多様化する社会 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

冥王星が水瓶座に入って、雰囲気がシュッとしてきたのを感じます。2月は水瓶座ステリウムの時期もあるので、楽しみですね。

 

星座のサビアンシンボルの最初と最後の度数を読んでみると、そのサインがどんなことを目的として、それがどのように成熟していくのかが、とてもよくわかります。

 

秋にもう一度山羊座に入るものの、ここから20年かけて、水瓶座の成熟が始まりますね。
 

水瓶座0度の最初のサビアンシンボルは「カリフォルニアの古いレンガ造りの伝導所」

 

 

カリフォルニアというアメリカでも新しい流行が生み出されていく最先端の地で、古くから伝わる普遍的な原理を広め続ける場所。

 

水瓶座には時代も場所も超えて、誰もが抱く根源的なニーズを紐解き、それを補償するためのさまざまな知識や技術や製品を発明する質と関係します。

 

水瓶座は「人間」の星座でもありますが、そのようにニーズに合わせて暮らしを変えてしまうことができるのは、人間だけでもありますね。

 

根源的なニーズに基づいているので、それはグローバルでも通用する知恵や技術となっていきます。人の欲求や行動原理に基づいているわけです。

 

産業革命やルネサンスという、過去の冥王星が水瓶座入りした時期に起きたことは、人間性の再生と共に、古い普遍的な知恵を、そのときの最先端の技術で活用する術の創生だったと思います。

 

それはローカルな社会の伝統や慣習の押し付けから脱却して、代わりにひとりひとりの権利や自己価値を尊重した生き方に変わることも含んでいたでしょう。

 

 

ちょうど冥王星が水瓶座に移行したタイミングで、支配する天王星が牡牛座に入っていたことで、より「趣味嗜好による、個性の確立」が強化された感もあると思います。

 

「スピ好きな集まり」「アウトドア・ピープル」「キャンピングカー・マニア」「音楽好き」「快適な暮らしとインテリア」といったような、サークル活動の延長のような、趣味嗜好をベースとした人のつながりは、年齢や職業や立場を超えた友情と、特定のマーケットを生み出しますよね。

 

コミックマーケットやカーマーケット、アウトドア製品、美容マーケット等々同じ好みで集まった仲間たちは、誰かの創造作品に刺激されて、新たな製品やサービスや活用法を次々と創出するという、独自の発展を遂げていきます。

 

そのように細分化された各所が盛り上がっていく……ということが、これからの社会では、ますます起きていきますね。多様化極まれりです。

 

それは「遊びや趣味はアフターファイブや週末に」という発想から、「遊びや趣味を中心においた働き方や暮らし方」という発想に逆転していくという感じでもあるでしょう。

 

私は遊びと趣味と生活と仕事とが完全に一体化している生活をずっと送っていて、周囲も同じような自営業者ばかりですが、みんなもそうなったら、もっと楽しいんじゃないかな…と単純に思います。

 

水瓶座のサビアンは進行していくと、どんどん依存を手放していき「自分としての完成」をめざすことになります。

 

それは「あたりまえの価値」からの脱却であり、自己責任で自分の人生を創出していくという、人としての進化の過程でもありますね。

 

ひとりひとりが、自分の生き方をまるっと見つめていくようなときだと感じます。