週末に仕事で県外に出ていたのですが、ひさしぶりにお化けの出る部屋に泊まって、いまひとつ安眠できませんでした。
私はまあまあ霊的な感応力がある方なので、不思議なその手の体験には枚挙にいとまがないのですが、お化けの出る部屋は霊感に関係なく、誰もがはっきりとわかるものです。
「なんとなく、そんな気がする…」というレベルではなく、実際に電気が点いたり消えたりしたり、みんながしっかりと聴こえるぐらい壁がどんどんと叩かれて揺れたり、ドカドカと歩きまわる足音や振動がしたりするのですね。
うちの旦那は非常に霊的感応力が低いのですが(鈍感)、彼が認識するほどだと「お化けがいる部屋だね」と断定できる感じです。
以前、旦那とふたりで四国の某宿の戸建てのめっちゃ素敵なヴィラに泊まりました。庭に面したテラスでお茶も飲めて、すごくテンションの上がる素敵な部屋だったんですけどね。
しかし夜になったら「ここはゴーストハウスか!?」というほど、経験上1,2を争う騒がしさでした。
ヴィラなので隣接している部屋もなく、周囲は木々と川があるばかりなのに、ダンダンダンダンダンダンダン!!と、なぜか7回続けて壁を叩く音が何度も聴こえたり、どかどかとベッドのまわりを歩き回る音がしたり、天井が落ちてきそうな勢いでバキバキいったり、触っていない備えつけのカラトリーがガチャガチャ鳴ったりですね。
これが若いときだったら「やだ～どうする？部屋変えてもらう？」となるところですが、年を取るとふてぶてしくなるもので、すでにメイクを落としてパジャマでベッドに入っていたこともあり「怖いけど、面倒くさいし、気にしないで寝よう」ということになりました。
旦那は寝つきが良いので、そんなときでも(そんなときだからこそ)さっさと眠ってしまい、私は物音がするたびにビクッとして「うう、怖い……」と思いながら、寝たり起きたりの一夜でした。
すごく素敵なヴィラだったのに、ゴーストの思い出しかありません(笑)
しかし、年をとるとふてぶてしくなるもので、その後にリピートして泊まりに行きました(笑)
ヴィラじゃなければ大丈夫なんじゃないか!?と予想して泊まってみたら、やっぱり、大丈夫でした。あの部屋があやしいわけですね。
そんな感じで、お化けが出るのは「その部屋のみ」というところも多いです。
今回泊まったところもそんな感じで、他の部屋はまったくノーマルなんですよ。3年前に今回と同じ「お化けの出る部屋」に泊まり、その後に違う部屋に何度か泊まったところ、問題なかったので、3年経ったし、もう大丈夫かな？と思ったのですが……。
部屋に入った途端に、まだ暖房もつけていないのに、パリパリ、ミシミシ、メリメリと、部屋の至るところからラップ音と家鳴りがしています。
「うん、これは出そうだな」と思ったのですが、着いた時間が遅めで、疲れていたし「まあ、どうにかなるだろう」と大浴場へ行き、さっさと寝る準備に入りました。
一応、寝る前にざっと部屋を浄めたら、ちょっとだけラップ音が鎮まったので、これでいけるかな？と思ったら、甘かったようです。
ベッドの頭側が壁についているのですが、その向こうは隣のお部屋。その向こうの部屋側の壁から、ドン!!と体当たりするような、激しくぶつかってくるような音と振動があるんですね。嫌な壁ドンです。
一度ぐらいだったら「隣の部屋の人が乱暴に荷物置いたかな？」とか「子どもがふざけて壁にぶつかったのかな？」と思うところですが、10分ぐらい経ったら、またドン!!と…その10分後にもまた…。
うーむ、これは人ではなさそうな感じ…(笑)
ちなみに私の泊まる部屋と壁ドンしてくる隣室だけが、廊下を曲がった先にあって、他の部屋から離れた作りになっております。
その後も音は続いて、こちらがウトウトと眠りに落ちたところに、断続的にやってくる隣室からの壁ドンで、そのたびにビクッとして起きてしまうのでした。
おまけに壁ドンがくると、こちらの部屋も連動して、バチバチというラップ音がウェーブのように壁を一周してかえってくるという……。
致し方なし。
耳栓して寝るかと、開き直って眠りについたものの、ドンドンいうたびに、微妙に振動で目を醒ます…ということをくり返した一夜でした。
チェックアウト時に「私の隣の×××号室って、昨夜どなたか泊まっていましたか？」と聴いたみたら、パッと調べて「昨夜は空室ですね」とのこと。やっぱりな。
「どうかしましたか？」という顔をされたので「いや～夜に壁をドンドン叩く音が響いてきたので、子どもが泊まってるのかな～と思っただけで…」と、なるべくニコニコしながら答えたのですが、フロントの女性は固まってしまったのでした。
ちなみにお化けの出る部屋は騒がしいだけで、危害はほぼありません。眠りにくいぐらいですね。なので「まあ、いいか」となるんです(笑)