蠍座の金星と、私の欲望 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

12月5日の3:52という夜明け前に金星が蠍座に入ります。

 

もしその時間に空を眺めることができたら、東の地平線から明けの明星が輝いて昇ってくるさまを見ることができるでしょう。太陽が昇ると目視できなくなるので、夜明け前のお楽しみですね。

 

現在は木星と天王星が牡牛座に位置しているため、牡牛座を支配する金星の動きは私たちに大きく影響します。

 

蠍座という力のある星座に、金星がやってくると、愛の欲求を非常にパワフルで情熱的なものにさせるでしょう。

 

金星には人と人、あるいは人とモノとをくっつける作用があります。好きな人と一緒にいたい、お気に入りのものを持ち歩きたいという欲求は、この金星の作用ですね。

 

その力が増すので、愛する人と濃厚なデートをしたり、推し活に精を出したり、趣味やお楽しみ活動に励んだりするのに、とても良い時期です。

 

蠍座のパワフルさは、徹底した集中力を増幅させるので「すべてを知り尽くしたい」「すべてをモノにしたい」という、やや極端な欲求を強化させることにもなるでしょう。

 

これを建設的に活用すると、趣味の活動を通して大作を作り出したり、仲間と共に大きなイベントを成功させたり、新しいプロジェクトを生み出したり、ビジネスで大いに奮わせたりする力にもなります。

 

「必ずこれを達成させるぞ」と定めて集中すると、大きな成果を得られる=自分にくっけることのできるときなんですね。

 

 

この配置のむずかしさは、他者が関わることから生じるでしょう。蠍座は他者との関わりを介して、得るものを増やそうとする星座。いわば、投資の星座でもあるんですね。

 

何かを期待して、その活動を始めたのであれば、その意欲とエネルギーに投じただけの見返りを人は求めるでしょう。

 

結果として、それはときに多くの成果を相手に求めることが起こります。

 

相手をもっと知りたい。もっと愛してほしい。もっと自分を満たしてほしい。もっと、もっと。

 

そこへの期待が大きかった分だけ、思うように投資の結果が生じなかったときは、フラストレーションと共に、どうにかしてうまくいかせようと働きかけることになるでしょう。

 

その強い思いが相手をコントロールしたり、相手の活動にまで侵入しすぎたりすることにもなります。

 

健全な境界が喪失して、パワーの争いとなったり、支配/被支配の関係を生み出すことにもなるでしょう。

 

またその越境行為を防衛するために、すべてを秘匿として、黙秘権を行使し、地下に潜り込み、相手には何ひとつ本当のことを見せない、語らない、関わらないという「冷たい関係」を作り出すこともあります。

 

つまり、この蠍座の金星という果てしなくパワフルな愛と豊かさの象徴は、あるときは濃厚でラブラブな恋人となり、あるときはビッグなビジネスを生み出させ、あるときはパワーで相手をコントロールする関係となり、あるときは嘘と欺瞞に満ちた白々しい関係ともなり得るのです。

 

すでにパートナーシップで内心の不満が募っている人は、向かいの木星と天王星に誘発されて、それが爆発する一か月となるかもしれません。

 

別の人にとっては新たにどんどん子どもを生み出していくような(実際の人間の子どものみならず、作品や商品やプロジェクトやビジネスという子どもも含めて)時期となるでしょう。

 

大事なことは自分の内にある「欲求」に正直でいることですね。

 

蠍座のキーワードは「I desire(私は切望する)」

 

何を欲して、何を生み出す期間としましょうか?