12星座がシンボルであり、もともとがひとつだったものから分かれたのだとするなら、3つのクオリティや4つのエレメントを通して、それらが自在に自身の内側で働くことをゆるすのが成長であり、自分に戻ることといえますね。
自分の中にある可能性のすべてを開花させて、本来なれるはずの自分になろうとする……そんな心の成長は生涯かけて続いていきます。占星術やタロットはそのための実践のツールともいえますね。
12星座の光と闇という連続講座では、まさにそのことを扱っているのですが、ここでいう闇とは自分の中で未開花の部分のこと。
それがあるとバランスの悪さが際立ちます。
自身の中で未開花の星座がある場合は、それと向かい合う星座のほうが活性化されていることが多々あり、その偏りが問題となって出現することがあるでしょう。
たとえば双子座の場合、これが十分に自身の中で成熟していると、毎日が楽しく、知的刺激に満たされて、好奇心と共に見聞を広げながら、忙しく充実して過ごすことができます。
双子座が未熟な人は、毎日が退屈で変わり映えせず、たいして楽しいこともなく、偏狭で新しい考えや価値観を遠ざけて、古いルールに固執して、頑なに過ごすことになるんですね。気難しいタイプですね。
かといって双子座だけが行き過ぎて、向かいの射手座が未熟な場合は、何をやっても長続きせず、飽きっぽく、いろいろと手をつけるものの最後までやり通すことができず、無意味なおしゃべりに明け暮れて、あまり物事を深く考えないような傾向が出てきます。まだいろいろと学ぶ前の小学生みたいなイメージでしょうか。
向かい合う2つの星座が揃って成長することで、バランスのとれた星座の性質として働くようになるでしょう。
各星座にはそのように一概に何座だからこうと言い切ることのできない、成長の段階があります。
それがわかると自身に対しても、他者に対しても、さまざまな行動や決定がどこからやってきているの
そしてそれがどの段階であってもプロセスであり、特に危機的な状況によって進化するものだということがわかるようになるでしょう。
そうするともう吉凶で物事を判断することができなくなり、どんなプロセスもその人にとって大事な時期だということが見えてくるかもしれません。