昔はタイムリープ、今は転生
というのが、昨今のアニメや漫画を観ながら感じることです。
『推しの子』面白いですな。流行っているのがとてもよくわかります。アニメを観て、ついでにジャンプ+で、最新号まで一気に読んでしまいました。
原作者の赤坂アカ氏は乙女座、作画の横槍メンゴ氏は魚座という、ほぼ180度オポジションコンビです。
私の見解では、ヒットに必要なのは木星ですが、興行を成功させるには土星なんですね。土星こそが金字塔を打ち立てるのに欠かせません。
そして大抵、クリエイターが大成功をおさめるのは土星がやってきた年…ということで、2023年はおふたりの太陽にとってビンゴの1年となったのでしょう。
と、それが本題ではなく、推しの子を始めとして、すっかり転生モノが一大ムーブメントとなっておりますが、一昔前まではタイムリープが主流だったな…と思っていた次第です。
タイムループでは主人公が同一の人生の中で、一方向に進む時間軸を持ちながら、肉体だけがさまざまな時代へと移動します。
それがいつしか、主人公は一回死んで、しかし記憶を持ったまま、別の人物、別の世界線に生まれ変わるものが主流になったんですね~。
タイムリープは土星、転生は天王星
と、それぞれ関係していると思われます。
物理法則を超えて移動するものの、当人の中では変わらぬ時間軸をもって人生を進行させていくというのは土星の法則です。
どの時代に出没したとしても、そこで過ごした分だけ時間が経過して、年をとるという浦島太郎型ですな。
それに対して天王星というのは、人生を超えてなお、記憶を保持する機能だとされています。クラウドみたいな集合記憶装置とするとイメージできるでしょうか。
アカシック・レコードのような宇宙の森羅万象が記録されるマザー・コンピュータに、個人がアクセスできる機能が天王星です。
死んでも生まれ変わった個体が、個を認識するIDとパスワードさえ持っていたら、前の記憶をダウンロードできるという……。
「強くてニューゲーム」みたいな、経験値と装備をそのままに、一から始められるチート機能ですね。
天王星がマザーデータにアクセスしていないあいだは、水星を主体に、すなわち生まれてからの経験と記憶のみで私たちは生きていきます。
しかし、なんらかの拍子に天王星がマザーデータにアクセスすると、前世の記憶と経験も合わせて活用できるようになるというわけです。
どうやって天王星でアクセスするの?
という疑問が湧いてきます。
転生マンガを読んでいると、ここには2パターンあって「生まれたときから、その記憶を引き継いでいる」か、悪役令嬢に多く見られる「絶対的なピンチの少し前に唐突に思い出す」ですね。
この「唐突に思い出す」というのが、非常に天王星的だと感じます。
過去生リーディングなどで、感情からそれを読み解こうとするものがありますが、それはあくまで感情を主体とした海王星的なリーディングであって天王星とは異なります。
感情から想起される物語などが海王星的な過去生リーディングにはありますが、天王星はむしろ感情から切り離されたところからスパッと唐突にやってくる感じ。悪役令嬢はなんの変哲もない瞬間に「あーー」と叫んで記憶を思い出しているものが多いですね。
たとえば何かのモノづくりをしているときに「これ、前にもやったことがあるかもしれない」とか、ある地名を聴いたときに「この名前、知ってる気がする」とか、ある場所の風景を観たときに「ここ、来たことがある気がする」といった感じで急に思い出されるものは天王星的かもしれません。
感情ではなく、知性がベースの記憶から紐解かれるようなものだと思われます。
世界中の地名を眺めて、気になる音を探したり、いろんな風景を観て、なぜか懐かしく感じる場所を見つけたりすることが近道となるかもしれません。