こないだインディ・ジョーンズの新作を観てきました。ハリソン・フォード、80歳。すごいなあ(笑)
シリーズの最終章にふさわしく、冒険からのアクションの連続で、これまでのシリーズ作品へのオマージュに満ちていて、年を重ねてなお、頑張るインディは、やっぱりとても魅力的でした!!
人を惹きつけるものは若さではなく、エネルギーや人間性だな~と、つくづく感じます。
第一作が1981年だというので、42年目の新作です。42年というのは、天王星の半周の節目であると同時に土星も一周半まわる、大きな節目のタイミングです。前作のクリスタル・スカルは、一作目からサターンリターンの時期でした。
インディ・ジョーンズの人物像は、私にとってはそのまんま、射手座のイメージです。考古学者で大学教授で冒険家。現地へ赴き、ときに戦いながらも真実をその目で確かめようとする。
どのようにして、私たちが今ここへ来るに至ったのか。過去から受け継がれてきた人々の営みや文化を解き明かして、検証し、明晰に記して、後世に伝えていくというのは、実に人間にとって有意義な射手座的な仕事です。
劇中では射手座の対面にあたる双子座も活躍します。インディの相棒として女性と少年という、双子を連想させるふたりの人物がついてまわりますね。
双子座の双子は相反する性質を持ちながらも、互いに補完して、物事を成していきます。大抵のピンチはこのふたりの活躍で切り抜けることとなり、また彼らの存在がトラブルを呼び込みもします。双子座はトリックスターでもありますね。
射手座というのは道徳心、人間にとっての善き行いというものを本能的に直観から受け取って、それを指針として行動する星座です。
それに対して双子座(というか、これを支配する水星)にモラルは存在せず、機転を利かせて悪戯したり、出し抜いたりするため、詐欺や泥棒の神となります。
それが如実に描かれていたシーンがありました。例によって古代の遺物をめぐる戦いが勃発するのですが、相棒となる女性はそれを盗んで闇オークションで売りさばき、一山当てようとします。そのまんま、盗賊の元型ですね。
それに対してインディは遺物を取り戻して「博物館に寄贈するんだ」と言います。個人の宝ではなく、人類の遺産に。これが射手座の道徳心ですね。どんな行いが人々のためのものとなるのかを、直観的に理解して、そのために行動するのです。
射手座と双子座は冒険を通してお互いを助け合い、そうすることで影響を受け合って、変容を遂げていきます。双子座には秩序とモラルを。射手座には今をイキイキと生きる力を。
映画や物語から映し出される元型を観るのは、とても興味深く、楽しい作業ですね。