6月11日に冥王星が山羊座に戻りました。ここに半年以上、滞在して再び水瓶座に入るのは、2024年の1月です。その後にもう一度、山羊座へ逆行し、再び水瓶座に入るのは2024年の11月。
この二度の逆行のあいだに、社会と、そして個人とが水瓶座冥王星時代へと移行する準備が進んでいくのでしょう。
冥王星が水瓶座に入ることについては、以前にも書きました。
250年前に冥王星が水瓶座に入ったときに起こった象徴的な出来事はフランス革命です。それは最下層の地位にあった民衆が、みずからの王を廃して、国の制度そのものを作り替えてしまったという、実に天王星的なイベントといえます。
「外にいる権威でなく、内なる権威に従う」というのが、水瓶座が象徴するテーマですが、社会の内外にそれを体験することになるのでしょう。
これまでの構造や常識、基盤といったものがガラリと変わるとき、自分の中でも抑え込んでいたもの、最下層にいたものを解放するときだといえますね。
これまで冥王星が滞在していた山羊座にとって、その対となる星座は蟹座であり、それぞれの支配星である土星と月は、私たちの安定した日々の構造を作り出し、それをくり返すことで強化させる働きがあります。
水瓶座は土星と天王星が支配する星座で、山羊座が作り出した構造をガラッと改造したうえで、強化するわけですね。しかも、水瓶座と対になるのは獅子座ですから、その中心にやってくるのは太陽です。
月と土星の構造が、すでにある社会や親との関係によって創り出されるものだとしたら、太陽と土星の構造は、内なる自分の個性…他の誰とも異なるユニークな自分自身を表現しながら、社会の中で生きるための構造といえるでしょう。
「自分として、自分らしく社会と関わる」のか「周囲に馴染む形で、周りから求められる通りに社会と関わる」のか、という違いがあるかもしれません。
それゆえ、風の時代は「個性の時代」だといわれるわけですね。
しかし、個性を発揮しながら社会で生きるためには、山羊座のテーマをしっかりと終わらせる必要があるということですよね。水瓶座は山羊座の次のサインですから。
山羊座は社会の中で充分、活躍できるほどの能力を高める星座です。自分の力でしっかりと結果を出すこと。それができるからこそ、次の水瓶座で個性を発揮しながら社会で活躍できるわけですよね。
レストランで下積みして、一通りのことをすべてマスターした。言われる通りにそこでの基本的なあらゆるメニューを作れるようになった。(←山羊座)
だからこそ独立して、自分の作りたい独創的な料理をふるまう店をオープンして、うまくいっている。(←水瓶座)
という感じでしょうか。基礎がみっちりと自分のモノとなっているからこそ、そこに遊びと個性を存分に発揮できるともいえますよね~。
ということで二度の逆行の山羊座の期間には、みっちりと自分の中で磨きをかけたいものを高めておくといいのではないかしら?と思うのです。
社会がいまだかつてない形へ変化していくとき、しっかりと「自分自身でいること」が、さらに求められるのでしょう。