私が初めてタロットを習ったのは、今からおよそ27年前。こう書くと恐ろしいですね。土星が一周してしまいます(笑)
原宿で伊泉龍一先生から教わりました。当時は2人共、20代でした(先生も…笑)
それから土星がほぼ一周して、私はたまに2日間の速習講座を各地で開催しています。けっこうロングランの講座で、かれこれ14年ぐらい、やっている気がします。土星が半周ですね。
タロットの面白いところは、占いツールであると同時に、私たちの個性化の過程が図解されているところです。
人がどのような過程を通って成熟へ向かうのか。アダム・カドモンの旅。
大アルカナはその旅のどのあたりにいるのかを示し、小アルカナはそこで体験する、さまざまな状況を象徴しています。
私たちにとって、人生のA面は現実レベルにおいてさまざまな体験をして、何かしらのことを成し遂げて、自身の存在を世界に証明することにあるでしょう。
一方、B面はそんな現実の背後にある、精神的な理解、葛藤、認知、成熟というプロセスですよね。
それは常に鏡合わせであり、現実の出来事の背後に、内面の成長や気づきがセットになっています。そこで自分に何が起きているのか、このA面とB面のカラクリを認知することを、カードはわかりやすく提示してくれるでしょう。
ですから出たカードが何であれ、それは良し悪しを超えたところで、自分がいま、どんな状況にいて、何を学び、超えようとしているのかという理解を助けてくれるます。
成長のためにはときに葛藤が必要です。うまくいかないことを何度も繰り返して、それを超えたときに喜びがやってくるでしょう。達成は精神的な力の獲得であり、未成熟だった部分が開花したことといえるかもしれません。
そうして、すべての要素が活性化されることで、太陽となります。
太陽は19番目の大アルカナですが、これは12の星座と7つの惑星をすべてモノにしたぞ、という個人の姿が描かれているわけですね。
生まれ持った種がすべて花ひらいて、自分という世界でたったひとりのユニークな個人として、周囲から認知されるに至るのです。
4つのスート…棒・剣・聖杯・貨幣は火・風・水・地の4つのエレメントに相当しますが、自身の中で未熟な質があれば、どのような手順で活性化できるのか、その方法が描かれています。
人間の成長ツールという観点から見ると、占いで出現した結果が何であったとしても「この過程を学んでいる最中なのだ」ということが、よくわかるでしょう。
そして同時に占いツールとして「いま、何が現実で起きているのか」というA面を見ることも助けてくれるのが、タロットの面白いところだと思います。
タロットをやりたくなった人、ひさしぶりにやりたくなった人、いつでもお声かけてくださいね。速習講座や勉強会は随時やっています。特に勉強会はお互いに学び合う場となるので、すごく楽しいです。
7月は山口・徳山で速習講座を開催します。どなたでもいらして下さいね~。