横浜の占星術研究室では三か月連続でトラサタ天体の探求をやっているのですが、こないだのテーマは海王星でした。5時間の研究室で天体を一個ずつ、じっくりやるのですが、非常に興味深くて面白いですね~。
ちょうど、ご参加のみなさまがもれなく金星や火星や太陽・月と海王星とのアスペクトをお持ちだったので、対人関係において、どんな風に海王星が現れるのか、ということをじっくりと見ていきました。
人間関係における海王星の影響は、いくつかのパターンがあるのですが、まずひとつに「現実ではない虚構の関係」というのがありますね。自分は彼氏だと思っていたけれど……芸能人とつきあっているとか、あの人は私の運命の相手だとか……実際に関係が始まっていないのに、そうだと思いこんでしまう、というやつです。
それらは極端な例ですが「自分と相手の認識にズレがある」も、これに該当しますね。
別のタイプだと、相手の責任を引き受け過ぎてしまう、というものがありますね。代わりに支払ったり、いつも迎えに行ったり、延々と話を聴いてあげたり、相手の抱えている問題を許容したり、自分がどうにかしようとしたりですね。
そのときに「あの人は大変だから」とか「生い立ちが複雑だから」と、その困難さを理解する形で許容していくでしょう。
ちなみに相手にそうさせる人……つまり払わせたり、責任を負わせたり、問題を処理させたりするのも、同じ海王星です。惑星はするのも、させるのも、同じ星がどちらかに振れる形で出現します。
ある人はすべてを引き受けて、もう一方はすべてを依存する。共依存は海王星に関わる人間関係のテーマですね。
また別のタイプとして、相手が唐突にいなくなったり、消えたり、終わったりするものがあります。理由もわからずに唐突に消えるのですが、これもするほうも、されるほうも、海王星ですね。
昨日は楽しくデートしてたのに、今日は唐突に音信不通になったり。書き置きも残さずに家出されるとか……雲隠れ系。同じ人が何度も繰り返すこともあります。
そこまでドラマティックな形ではなくても「自分の仕事は終わったけれど、周りがまだやっていると帰りにくい」とか「家人が掃除を始めたら、自分もしないといけない気持ちになる」といったものも、海王星が介在していると起こりやすいですね。約束したわけでもないのに、境界の薄さから、相手のしていることが、自分のしなきゃいけないことように感じてしまうのですね。
同じ理由で相手にも同じようにやらせたくなるのも海王星です。私は大変なんだから、あなたも同じように大変にして然るべきだというわけです。
そして、相手と同じようなことができないときは勝手に罪悪感を抱いたり、罪悪感を持たせようとしたりする厄介さもあります。
海王星が自分の星に介在していて、こういう傾向がある場合は、それに気づいている必要があるでしょう。気づくことから、異なる方法へと変化させることができます。
3月は魚座のオンシーズン。海王星がいつもより働きやすいですね~。