2023年3月7日22:35に土星が魚座に入ります
その50分前の21:40に乙女座の満月で、とてもメモリアルな夜になりそうです。晴れたら満月の夜空を見上げて、魚座の海にさまざまなものが解き放たれていくのを感じるといいかもしれません(笑)
これまで見てこなかったところ、後回しにしてきたこと、気づかなかったところに意識が向けられる魚座のシーズンの到来です。
土星の動きですが……
2023年3月7日~2025年5月25日 魚座
2025年5月25日~9月1日 牡羊座
2025年9月1日~2026年2月14日 魚座
という感じで、たっぷり3年近くあります。
最後の星座である魚座は「さまざまな物事を終わらせる」サインですが、コロナで疲弊しきった世界を浄化させる3年ともいえるし、新しい時代のために古い秩序を終わらせる3年ともいえるでしょう。
あとまわしにしてきた、さまざまなことが浮上してきて、そこから逃れることができません。
「まとめてツケを払うとき」といえるでしょうか。
2月終わりから3月春分までが魚座のシーズンですが、これは冬と春が同時に入り混ざる季節です。
そのようにこの3年近くは新旧が入り混じり、新しくしようとする流れと、古いやり方を守ろうとする流れとがぶつかり合って、さまざまな混乱と混沌、先の見えない曖昧さや、それに伴う不安、急に何かが終わって通用しなくなる感じなどを体験することになるでしょう。
喪失感や空っぽさなども生じますが、それは終わらせるのだから、当然なんですね。
一度全部ひっくり返して、中身を出すからこそ、そこに新しいものが入ってきます。
「なくなるかもしれない」という感覚は、私たちのエゴにとっては不安と恐怖を呼び覚ましますが、手放して、明け渡すからこそ、新しい可能性が入ってくるのだということを覚えておいてください。
土星の入宮図、満月図ともに、いずれも上昇宮が蠍座となり、その支配星である火星が8ハウスに入ります。
生と死。変容。パワーと恐怖。お金。終わるものと再生するもの。といった蠍座のテーマがついてまわるでしょう。
葛藤しながら、変わっていく
この魚座土星期のテーマは、これに尽きるのかなと思います。
世界がどんどん変わっていくとき、そこに厳しさや矛盾や強引さがあり、ままならない現実に時に苛立ち、時に塞ぎこみ、時に抵抗しながらも、しかし最終的にはどうしようもなく、この現実を受け入れていくことになるのでしょう。
土星が4ハウスにありますが、これは土台であり、ルーツであり、私たちが所属している国家や社会。その足元からあとまわしにしてきたことを整えるときです。4ハウスは過去を表すので、まさに「ツケを払う時」ともいえますね。
目先の忙しさにかまけて先送りにしてきた、家や土地や家族や社会や所属している場所にまつわる、いろいろなこと。
これらを他人事ではなく、自分事として、けじめをつけるときでしょう。
おうちの変化、家族の変化がある人も多くいるかもしれません。それに伴って「どこに住むのかな?」「どこに属していくのかな?」といった迷いも出現するでしょう。
終わっていく、さまざまなことに嘆きや悲しみもあるかもしれません。
魚座はあらゆる感情を感じることで、変化を受け入れる星座。不安に心が揺れるときは、その揺れをそのままにゆるして、たくさん泣いて、嘆いていくことがオススメです。
泣いて嘆くことができないと、怒りと苛立ち、神経質さと批判精神といった形で、不満が噴出することになるでしょう。
魚座は慈悲とゆるしの星座です。自分にやさしく寄り添って、心にある悲しみを慈しむこと……空っぽになる恐怖、変わっていく不安、先が見えない恐れがあることを自分にゆるしてくださいね。
そして同時に柔軟にやり方を変えることが必要な時期でもあるでしょう。古いやり方に固執せず、手放していくこと。未来に向かって明け渡していくこと。
チャートを天高くから牽引している乙女座の月は奉仕の星座であり、奉仕とは「要請に応じること」であり「無私の精神で捧げること」
変わっていくことに葛藤にする私たちの武器は「慈愛」と「奉仕」のふたつ。このふたつをバランスよく使いながら、魚座の土星期をかしこく泳いでいきましょう。