2023年2月20日16:05に魚座の新月です
太陽・月・金星・海王星が魚座に揃う、やさしく、愛に満ちた時間。
まもなく3月7日に土星が魚座へと移動しますが、そのプレビューイベントのような様相がありますね。
最後の星座である魚座の役割は、終わらせて見送ること。変容する世界を受け入れて、新しく始めるための、最後の儀式です。
卒業式、退職式、お葬式……何かが終わるとき、しっかりとそれを確認するための儀式は大切です。やったこと、やれなかったこと、悔いていること、すべてここで洗いざらいぶちまけることで、そこにあるものを手放し、その現実を受け止めるのです。
誰かと別れるとき、長く続けられたプロセスを変えるとき、どこかから離れるとき……大きなものから、小さなものに至るまで、私たちにはしっかりと「終わらせること」が、必要でしょう。
たとえば「1日を終わらせること」も、最後という意味において魚座と関係しています。
1日の終わりに、朝から順に起きたこと、やったこと、やれなかったこと、心が動かされたことなどを思い返してみるといいかもしれません。もしやり残したことや、感じ残したことといった「心残り」があるなら、ここでしっかりと受け止めて、感じたり、次の計画を立てたりすることで、何も思い残すことなく、1日を終えることができるでしょう。
もし、それをしなかったらどうなるでしょう?
明確な終わりの線引きがなく、だらだらと連続するような日々が続くばかりで、そこにけじめがなかったら?
「心を観じなかった日」を「お風呂に入らなかった日」として考えたら、どうでしょう?
1日入らず、2日入らず、3日…4日……と、どんどん微妙な感じになっていくことは想像できますよね。それが1年続いたら?10年だったら?それを理由とした、疾患が生じるかもしれません。
同じことが私たちの精神にもいえるでしょう。心にあるものを観ずにいることが続くと、精神の不調を生じさせるかもしれません。
自分が毎日何をしているのか、何をしたいのか、現在地を見失い、何を感じているのかも、見えなくなることもあるでしょう。
世界が新しい方向へ動いていこうとするとき、その変化を感じて、心が不安に揺れることがあるでしょう。目の前の出来事や情報や人との関係に一喜一憂したり、圧倒されたりすることも起こります。
そのとき、揺れる心をしっかりと感じて、自由に喋らせてみたら、心はなんていうでしょう?
「もうイヤ」かもしれないし「しんどい」かもしれないし「何もしたくない」かもしれないし、世界に怒っているかもしれません。わくわくしたり、待ち望んでいたり、燃えていたりすることもあるでしょう。
そんな心の内の本音に耳を傾けて、言いたいことを充分にいわせてあげることで、心がどんどん解放されて、軽やかになっていきます。
自分を愛する魚座の月。
毎日すこしずつ心をひらいて、どんな自分が出てきても、何を感じていたとしても「ここへおいでよ」と、招いてあげてくださいね。
感じることは、私たちが現実を生きることを助けてくれるもの。誰もが生まれてまず泣き声をあげるように、この世界で何があっても生き抜いていくことを「感じること」が、助けてくれるでしょう。