【土星】獅子座の土星 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

『遊び心からのびのびと表現すること』を象徴する獅子座に土星があると「いかに誰の前でも自分らしくいられるか」という主題が生じるでしょう。

 

獅子座は身体の部位では心臓と背骨を司り、この配置を持つ人にとって家族との関係、特に父親の存在は非常に大切です。

 

もちろん誰にとっても父親は大切な存在ですが、獅子座の土星を持つ人は、父親の活動を基準として考え、父親から認められるように努力する傾向が強く表れるでしょう。

 

父親がどれくらいクリエイティブな人物であり、人生を楽しんでいたかということが、そのまま自分自身の規範となっていきそうです。

 

父が遊び心を解さず、まじめな人物であったなら、なかなか自分にも寛ぐことをゆるせなくなるかもしれません。遊び心はふんだんにあるのですが、それはひっそりと楽しむものであり、自分だけの表現を誰にも見せず、自分の中に隠しておく場合もあるでしょう。

 

また、父親からしっかりと支えられたという記憶が社会とつながるための基盤となっていきますが、父が頼りにならなかったり、不在であったりした場合は、社会のなかで自分を表現することに難しさを感じることがたびたび起こるかもしれません。

 

あるいは支えられていたとしても、そこにあなたの意志ではなく、父親からの期待が込められていたとしたら、実際に自分がしたいことよりも、父が望んでいるような生き方をしなければならないと思いこむことも。

 

自分の意志で選択をすると、なにか間違っているような、父を裏切っているような感じがするかもしれないし、かといって父親の望む道を歩んでいると、今度は自分が自分でないような感覚に陥るかもしれません。

 

 

それは社会での表現のみならず、人間関係でも同じことがいえそうです。この配置を持つ人が対人関係を通して自分を表現すると、周りから浮き足立ったり、孤立するような感じがしたりする体験があるでしょう。そこで自分を抑えて周りに合わせると、今度は自分を見失って、何がしたいのかわからなくなる……そんなアンビバレンツな感覚にもなりそうです。

 

特に周りの人たちとノリや雰囲気や意見が相容れないときに、余計にその感覚が強くなって、誰ともつながっていないような孤独な感覚が高まることも。

 

実際にあなたに必要なことは、自分の意見やテンポや感覚を大事にすると同時に、他者のそれを理解しようと試みることです。どちらかを優先して、どちらかを諦めるのではなく、自分は自分として輝きながら、他者の輝きも認めて、尊重することにあるでしょう。

 

そのためには自分に厳しくなり過ぎず、遊び心をもって自由に表現することをもっとゆるしていき、認めていく必要があるかもしれません。完璧を求めすぎず、うまくできなかったとしても、楽しく他者にも見せて、分かち合うことを自分にゆるしたときに、他者とのつながりが温かく、しっかりとした手応えで感じられるようにもなるでしょう。

 

また同じぐらい自身の気位の高さや自尊心の強さで、他者とのあいだに壁を作らないように心がける必要もありそうです。自分を守るために築いた高く固い砦が、ますますあなたを孤立へと導くことになってしまいます。

 

かといって自己卑下したり、否定したりすることもなく、等身大の自分自身として立ち、相手のことも誰であれ、等身大のまま受け入れて、関係を作り、そこでのびのびと表現していくこと……。

 

あなたがあなたのままで多くの人たちとつながり、そして共に活動していくことができる可能性を、この土星が示しています。