個性化のプロセスが進んでいく | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

12月20日の夜に木星が魚座から牡羊座へと移っていくのを、じんわりと味わっていました。20日は太陽も射手座にあり、魚座の木星と角度を作って、神々しい雰囲気が満ち満ちていましたね。

 

それが一転、木星が牡羊座に、太陽が山羊座に移ると、ピリリと引き締まった雰囲気に変わって、ちょっとした重さと共に「さあ、やらねば」という気持ちも高まってきました。

 

星のめぐりは、私たちの見えないレベルにおいて、とても多くの影響をもたらしていることを感じます。

 

11月頃はしんどかったという人が多かったのですが、それこそが魚座木星の恩恵であり、内側が揺らされることで、隠していた感情が浮上したのでしょう。揺らされて不安になったり、怒ったり、泣いたりすることで、カタルシスが起こります。

 

いまは山羊座に集まった星たちが、水瓶座の土星を強調するせいか『個性化のプロセス』が深まるのを感じています。

 

水瓶座はご存知のように土星と天王星が支配しますが、そこには土星の「基盤の構築」と、天王星の「構造の改革」とが含まれます。なんでも改良してしまうのが水瓶座ですね。

 

「より総合的に機能するようにシステムを再構築する」わけですが、電気を替えるのであれば「いっそのこと、まるっとスマートホームにして、全体を遠隔で制御しよう」といった感覚です。

 

関わっているものをすべて紐づけて、一元管理するという発想が水瓶座にあるわけです。すべてはひとつ。ワンワールド。


マイナンバーカードに保険証も免許証も紐づけて、スマホのアプリとも連動させて、個人も行政も容易に扱えるようにしよう、みたいなのも、これですね。

 

中央で一括管理しながら、末端まで網の目のようにつながり、相互のやりとりを円滑にするというのが、水瓶座的な制御です。我、制御する。水瓶座のキーワードですね。

 

 

個々に分断されていたさまざまなものが、ジャンルやカテゴリを超えて包括管理されていく……そのようなことが企業や地域、社会でもどんどん広がっていくのでしょう。

 

そのことでお互いに連携をとったり、調整したり、弱いものが補われたりということが容易にできるようになりますが、それはまたすべてのものが有機的につながって、切り離すことができなくなることを意味してもいます。

 

地球のどこかで起きていることが全体に影響し、そこでの出来事がまた別の個所に波及する。良いのか、悪いのか、好きか、嫌いかは別として、本当に水瓶座冥王星時代はワンワールドへ向かっていくのだなあと感じます。

 

このひとつに統合されていく過程こそが、個性化の道でもありますね。

 

占星術のチャートは、すべての星座と惑星とハウスの有機的なつながりを明らかにするものですね。

 

よく使われる機能はどこで、未分化のところはどこか。今の時期に強調されるのはどこで、これからもっと鍛えたいところはどこにあるのか…チャートを見ると、パッとわかるようになっている、精神の状態を図式化した包括的なシステム。占星術が水瓶座の象徴であるわけです。

 

冬至を迎えて山羊座の季節が始まり、同時に木星の新しいサイクルも始まっていますが、私たちが本当に欲しいもの、手に入れたいものは、自分の内にあるすべての資質なんだろうと感じます。そこに働きかけて成長をうながす12年にしたいですね。

 

サンタクロースは木星の象徴で、たくさんのプレゼントを子どもたちにばらまきますが、それは果てのない成長のためにひらかれた恩寵でもあるでしょう。

 

人生の前半は社会性を成熟させるプロセスで、後半は個性を成熟させるプロセスだといいます。自身に成長のための恩寵を存分に与えていきたいですね。

 

素敵なクリスマスを。