2022年12月22日6:50に太陽が冬至点を通過します
陰が極まって陽に転じる冬至ですが、ほんの2日前に木星が新しいサイクルに入ったことも相まって「いまひとたび、始めていく」雰囲気が満ちています。
ちょうど日の出のタイミングの冬至であり、東の地平線上に太陽が位置することも関係しているでしょう。
どんなときでも日はまた昇る…改めて新しい一歩を踏み出していくときです。
2日前の木星の牡羊座入宮では「足元を整え直すこと」「そのために時間とエネルギーをどこへ向けるのか」というテーマがありました。
今回の冬至図はそことも連動していて、山羊座の太陽と牡羊座の木星がぴったりとスクエアの角度を作っています。
火星は双子座にあって、射手座の月と共鳴しながら「あれも、これも」と、活動意欲を刺激します。
しかし土星を支配星とする山羊座の太陽は「落ち着いて、ひとつずつやるように」と、私たちをうながすのです。
どこへ行くにしても、私たちは一歩ずつ、歩いていくしかありません。
自分のために毎日を生きる、冬の時間です。
1ハウスの山羊座に4天体が集まり、それらの活動はすべて2ハウスの土星へと向かっていきます。
2ハウスが象徴するのは私たちの「価値」であり、それは経験によって蓄積されるもの。毎日積み上げたものが力となり、価値となるという、努力と継続の賜物です。
あなたが獲得したいものは何でしょう?
手に入れたい経験や価値は?
しっかりと意図を定めて、時間とエネルギーをそのために使っていきたいときです。
土星は私たちのエネルギーがよそに逸れないように、制限することで、本当にしたいこと、欲しいものだけに注力させていきます。
コミットしなければ、結局は何も成すことができないでしょう。
毎日の過ぎていく時間の流れの中で、それを自分の意志からやるのか、やらなきゃいけない義務としてやるのかで、この三か月の過ごしやすさが天と地ほど、変わってきそうです。
同じ行為であっても、どのようにしているのかという意図と気持ちによって、快適さが変わります。
それは決してポジティブ・シンキングとして「そう考えなくちゃいけない」ということではありません。「そう考えなくちゃ」となった瞬間に、それは義務となるかもしれないでしょう。
ですからまずは心の中の声も含めて「本当にどうしたいのか」を尋ねる必要があります。やりたいことがたくさんあっても、心身のお手入れをキチンとしていなければ「休みたい」「ゆっくりしたい」という思いも出てくるかもしれません。
牡羊座や射手座は火のサインであり、それは速く飛ぶように目的地へ行きたいという意欲でもあります。でも、そこへ連れて行ってくれる、意志の乗り物は身体であり、ちゃんとお手入れしながら、体力に見合ったペースで進まなければ、途中でバテて、目的地まで辿り着けません。
また、意欲を持って進まなければ、いつまでも同じ地点から動きもしませんね。
意志の強さと、それを実行するための自分だけの最適なペースを知ることが、大事なときです。
もうひとつ大事な星は金星で、MCルーラーであり、牡牛座の天王星と角度を作っています。これは自己愛であり、自己承認ですね。
成果を社会や他者に認めてもらおうとすると、いつまでも自分の価値を外側の評価に委ねることになるので、自己価値が定まらず、不安定に振りまわされます。
金星が象徴する自己愛は、丁寧に手間と時間をかけて、自分を慈しみ、育ててあげること。そして花ひらいてきた小さな成長を喜び、愛でて、楽しむこと。
小さな歩みを自分で認めて、そこに手応えを感じていきましょう。
「自分はまだまだ未熟だ。誰からも認められない」ととらえるか「小さいけれど、また一歩成長したぞ。頑張っているな」ととらえるかで、これまた過ごしやすさがまったく違ったものとなるでしょう。
木星に励まされながら、土星の愛を見出すことができるか?
歩みを丁寧に楽しみながら進んでいきたい、冬の季節です。