2022年12月20日23:33に木星が牡羊座に入ります
今年二度目の入宮(イングレス)ですね。二ヶ月ほど魚座に逆行していた木星ですが、これ以降は戻ることなく、本格的な新しい12年周期に突入します。
前周期が始まったのは、2011年1月でした。311の翌日に天王星の牡羊座入宮があり、活動サインに惑星が集中するカーディナル・クライマックスを経て、天災にインバウンド、コロナにオリンピックと、なかなか激動で盛りだくさんの12年だったと感じます。厳しいことも楽しいことも、たくさんありました。
この2022年末から始まる周期が終着するのは、2034年4月です。これから12年後、どうなっているんでしょうね。このあいだにトランス・サタニアンたちが次々と移動していく時期を経過して、社会の有り様がガラッと進化していきそうです。
いろんな星が一気に移動する2025年に日本はもう終わりみたいに言う人もいますが、私たちの世界はこれまでも何度も何度も何度も強大な力に踏みにじられてきたわけで、今よりもずっと辛くてショッキングで貧しい時代もさんざんあり、それでも逞しく生き延びてきたように、またどうにかその時々で工夫しながら命をつないでいくんじゃないかなと、個人的には感じます。
木星の入宮図を作ると、ぴったりと西の地平線DSCのあたりに木星が位置して、ICぴったりの太陽とスクエアの角度を作ります。ほとんどの星が地平線の下に沈んでいて、内向きのムード。
東に上昇するのは乙女座であり、木星の勢いよくいろいろと進めていきたい意欲を、現実的な部分、そして足元に向けていくようにうながされそうです。MCは双子座で、支配する水星は山羊座4ハウス。
意欲を外へ向ける前に、まずは足場をいまひとたび、しっかりと耕していこう。自分の属する場所、コミュニティ、拠点。そして、地域と国。
いつもの居場所の再構築です。いまひとたび、現実に即して無駄を極力減らして、シンプルかつしっかりと成果が上がる仕組みを作り出していくことに、エネルギーが向かうのでしょう。
月と土星と天王星とが、固定サインでTスクエアを作り「何を手放し、何を維持していくのか」を、明確にしたうえで、日常の暮らしや働き方や表現を変革することを後押ししています。いつもの暮らしの中で意識と考え方、そして手法を変えていくときですね。
イーロン・マスクがツイッター社を買収したあと、企業の体質を変えるためにバッサリと社員を解雇して、方針の激しい変更を打ち出し、それを受諾するか否かを残った社員にも問い質し……ということを早々に着手しましたが、このTスクエアはそれくらいの勢いを本来は発揮できるのではないかと感じます。
ゆるゆると少しずつ間延びしてやるのではなく、本来の目的を明確にして、そのために時には必要な痛みを受け入れること……天王星の力は激しく明確に古いやり方を変えて、もう元には戻らないものの象徴です。
植物を大きく成熟させるために、あえて不要な枝葉をばっさりと切り落とすことが必要なように、抜本的な改革を。
何を成し遂げたいのか、10年のあいだに実らせたいことをしっかりイメージし、意図を定めて、そこに時間とエネルギーを注いでいきたいときです。
そうすることでおのずと「これをしている場合じゃないな」というものが見えてくるかもしれません。
内側と足元の棚卸と改革から始まる、新しい12年の周期です。