変わることと、変わることへの恐れと | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

この世界で唯一の法則は、すべてのものが変わり続け、同じ状態で在り続けるものは何もない、ということ。

 

それを頭ではわかっていても、それでもやっぱり変わることは好きじゃないし、得意じゃないな~と、つくづく感じます。ビバ、固定星座。

 

ちょっとした目先のこととか、表現の方法とか、仕事のやり方とか、生活習慣といったうわべの部分なら、いくらでも変えられるけれど、もっと土台のところでは変わらないでいてほしい、変わっていきたくないという、執着にも似たような思いがギューッと張り付いていることを感じます。

 

蠍座の季節は、冥王星のシーズンであり、冥王星はもう二度と戻ることのない変容と、変わることへの徹底的な抵抗という、極端な両極を持っています。

 

冥王星は再生も象徴しますが、親や先祖から受け継がれたものを、意識・無意識的に私たちは再現してしまうでしょう。意識的なものは継承であり、無意識的なものは、遺伝的特徴や、やめられずに繰り返してしまうパターンですね。

 

親のあんなところが嫌だったのに、気づくと同じように再現していて、なかなかやめたくても、やめることができません。

 

冥王星の支配力は強固で全体に及び、そう簡単には逃がれられない形で個人の中に行き渡ります。

 

 

ひとたび握ったパワーを簡単には明け渡したくないという思いから、権力の座に居座り続けることも冥王星であれば、社会の中で自分のパワーで他を圧倒したいとう欲求もそこからやってきます。

 

『鎌倉殿の13人』を観ていると、ザ・冥王星ですよね。他を圧倒して、寄せ付けず、正統な血縁のみで独占して、邪魔するものは身内であろうとも排除する。

 

そしてひとたび力を握ったからには、誰にも渡したくない=変わりたくないという形で、徹底的に変化に抗い続けるでしょう。

 

しかしいま冥王星が山羊座から水瓶座へと移動しようとしています。実際の移動は2023年3月ですが、2008年から15年続いた山羊座滞在からの移動であり、それはこれまでの力の中枢が別のところへ移っていくこと=これまでの力が通用しなくなることを意味するでしょう。

 

権力の中枢が、これまで力を持っていた企業や団体や個人から、新しく台頭する企業や団体や個人へ。


日本という国もまた、ある力を誇っていた時代から、また別の力を持つ国へと変わることになるのでしょう。

 

その国に暮らす私たちも当然、その影響を受けることになります。これから先も円は140~160円ぐらいで推移する時期が続くのではないかと思われますが、世界の経済状況も含めて、暮らしや働き方も変わっていくのでしょう。

 

それは決して悲観的なばかりではないのですが、変化に対する抵抗が強くあると、不安がおのずと高まります。

 

恐れや不安に対する処方せんは?というと、それを見ないように、感じないようにするのではなく、しっかりと見て、感じて、味わうしかないですよね。

 

頭のなかであれこれシミュレーションをするのではなく、体感を通して、感情を味わい尽くすことで、それはやってきては、去っていくことになるでしょう。

 

 

こういう気分の日には「ゲストハウス」の詩がぴったりです。やってきては去っていく、さまざまな感情をゲストとして、内側に招き入れましょう。