さまざまな形で副業や起業がしやすい時代であり、私も占星術の観点から、みなさまのお仕事を補強するようなお手伝いをさせていただいております。
このとき、新規ではじめる方に陥りやすいものとして、価格設定のむずかしさがあるでしょう。慣れてくると「これくらいならいけるはず…」という算段がつきやすいものですが、慣れておらず、自信がないと、どうしても価格をつけることがむずかしいと感じる方がいらっしゃいますね。
かといって実績もないし、内容が伴っていないものに強気な価格をつけても、なかなか売れない…ということにもなるでしょう。むずかしいですね、プライシング。
前に書きましたが、私の実家は花屋で、基本的に庶民の味方。「3,000円の花束の注文を受けたら、え、これで3,000円!?と思わせるものを創れ」というのが流儀でした。
「相手の想定を二割増ぐらいで上回るものを提供せよ」という精神が、いまでも私のなかには根付いております…。
先日『価格の心理学』という本を読んだのですが、これが面白くてですね。
物を販売している人や、うまく価格設定できない人は一読してみるといいんじゃないかと思いますが、どうやってプライシングをするのか…顧客の心理から紐解いている内容です。
販売している人に役立つのは「原価ではなく、顧客にとってのベネフィットから価格を設定せよ」という話ではないでしょうか。そのためにまず製品やサービスのベネフィットをすべて挙げてみることが提案されているのですね。
どんな特性があり、どんなときにその製品やサービスが選ばれると想定されるのか。たとえば「珈琲を提供するカフェ」が主サービスとすると「美味しい珈琲」「ひとときの休息」「簡単にリフレッシュ」「作業に最適の空間」「友人とゆったりと交流」といったものが挙げられるかもしれません。
そのどれをメインのベネフィットで定めるかによって、価格を変えることができる……というのがポジショニングです。ベネフィットの価値が最も高いものに合わせてポジショニングをすれば、同じ種類のものでも価格を高く設定できるというわけです。
ファストフード(簡単に気分のリフレッシュ)
↓
ドトール(ひとときの休息)
↓
スタバ(作業に最適の空間)
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ホテルのラウンジ(友人とゆったり交流)
他にも「端数99円に動かされる心理」とか「無料について」とか「他人のお金の場合」とか、いろいろ興味深い内容がありました。私たちの心動かされる心理がわかると、価格設定のハードルがすこし下がるかもしれないですね。価格をつける側の心理に関しては、自分自身の価値を信頼することがとても大切だと感じます。
私の提供している「星を活かして自分スタイルで楽しく仕事する占星術講座」では、占星術の観点から、みなさんの持っている価値や才能のヒントをご提案しています。ぜひ、ベネフィットに付け加えてくださいませ。
10月23日まで受付中です~!!