こないだ『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか』という、牡牛座×乙女座を彷彿とさせるタイトルの本を読みました。タイトルだけでなく、内容もばっちり地のエレメントでした。
読み始めてから気づいたのですが(遅い)、「稼ぐ」じゃなくて「貯まる」なんですよね。
確かにお金持ちのお友達や知人のおうちを思い返してみると、すごくきちんと片づけられていて、整然としていることが多いです。
しかし一方で、たくさん稼いでいる場合はそうでない人も多々いて、おうちがカオスの方もいます。そして確かにそんな方々は、たくさん稼ぐけど、たくさん使っております。もちろん貯蓄もそれなりにあると思いますが。
1960年に池田内閣が10年で国民の所得を倍にするという「所得倍増計画」をぶち上げて、高度経済成長期と相まり、結果的に国民の消費額が2.3倍にまで拡大したことがありました。これは後者の話ですよね。たくさん稼いで、たくさん使おう。木星GOGO。
2022年に岸田内閣が掲げているのは「資産所得倍増計画」で、手持ちの金融資産を有効活用して、各々で資産所得を増やしてね、よろしく、というものです。まさに風の時代。個人の裁量にゆだねますぞよ。金融リテラシーを各自で身につけてください。まさに情報があるか、ないかの世界です。
この手の本は、まさにいまの時代の参考書だと思うのですが、FIRE入門みたいな本を読んでも、書いてあることはだいたい同じです。
『支出を極力減らしてタネ銭を作り、せっせと投資して、資産を作ろう』
そのまんま「資産所得」を倍増させよう計画で、基本的な考えはだいたい地のトライアングルです。
原資を棚卸して確保(牡牛座)
無駄なく有効に活用(乙女座)
それを長期でじっくりと醸造(山羊座)
こういうのを読んでいると、時々キューッと緊張する感じがするのですが、それはこの「無駄遣いをしないで少しでも貯めよう」の部分に、私の土星が反応するからかと思われます。書いてあることは本当にその通りなのですが、私の金星が射手座にあるので、土星からすると天敵なんですね。ざる勘定(笑)
FIRE本でもおおよそ「最初の2年は支出を削り、できるだけ投資にまわすのだ」といったことが書かれています。
そして、ふと思うのです。これを言われてすぐにできる人は、できるだろうよと(笑) 元も子もなくて、すみません……。
お金に関する、その人の感受性は2ハウスに表れます。考慮すべきは2ハウスのサイン、入宮星とそのアスペクト、カスプルーラーの入宮先とそのアスペクト。あるいは2ハウスを司る金星の配置とそのアスペクトなどなど。
これでおおよその浪費傾向と価値観、価値基準、そしてどのようにそれを獲得するのかという活動の方向性などが見えてきます。
貯蓄が得意な人、投資が得意な人、複数収入源を作れる人、ビジネスが得意な人、金銭感覚がざるの人、金銭感覚がカオスな人、金銭感覚が他人任せの人、金銭感覚がヤバい人……話を聴いていると、ほんと、面白いぐらい分かれるんですよね。なので金運を読む日は楽しいです(笑)
「所得倍増計画」は景気がよくなるので、金銭感覚がある程度ざるでも、収入が増えていくのでどうにかなるけれど、資産所得倍増計画は各自のリテラシーと日々の努力にかかっているので、ざるの人にはなかなか厳しい時代だな~と思います。