2022年8月20日の夕方に火星が双子座に入宮します。
火星は2年かけて太陽のまわりをめぐる惑星ですが、通常の順行時は大体40日程度でひとつの星座を通過します。しかし、ひとめぐりの2年のあいだ、地球との位置関係によって、半年間ひとつの星座に滞在するのです。
それが今回は双子座。8月20日に双子座に入った火星は、そのまま来年の3月25日までの7か月に渡って、そこに滞在するのです。
長いですよね、7か月って。しかもいま、木星が牡羊座に滞在しているので、おのずとその支配星である火星の力が増しています。ただでさえ火星が滞在する星座は力が増す傾向にあるので、倍増です。
来年の3月は土星が魚座に、冥王星が水瓶座にそれぞれ移動する転換期で、社会の雰囲気がグッと切り替わることになりそうですが、そこに至るまでのあいだ、今年の後半と来年の冒頭を双子座の火星が賑わせることになるでしょう。
火星を乗り物に喩えるなら、双子座的には軽くて小回りが効いて、燃費が良くて、ピュッとどこへでも飛び出していきそうな、電動自転車や軽自動車みたいな感じでしょうか。
火星を武器とするなら小型ナイフとか二丁拳銃とか?小さくて、複数で、幾通りもの使い方があって、使い手次第でどうとでもなる、みたいなイメージがあります。
つまり、そんな感じで過ごすことが大事な時期だっていうことですね。
軽く、賢く、自由で、臨機応変に。
前もってみっちりとプランニングするというよりも、そのときになったら、そのときの状況次第でひらめきとアイデアにゆだねてやってみる、みたいな。新しいさわやかな風を運んでくるのが双子座の火星です。
でも、火星が双子座に入る瞬間の入宮図を作ってみると、あんまり軽い感じがしないんですよね。明るい先行きが見通せないため、慎重になったり、膠着したり、エネルギーが欠乏したりしそうな感じがあるんです。
そんな閉塞感を突破するために、軽やかさが必要となるんでしょうね。
双子座を支配する水星ヘルメスはトリックスターにして、文化英雄です。悪戯が大好きで、好奇心旺盛で、嘘をつくのも上手。その性質によって「これはこうあるべき」「これはこうしなくてはならない」という信念や思いこみを一旦、ぐちゃぐちゃに混乱させるのです。言語を司るので、口論や討論もお手の物ですね。
その瞬間は「道理がなってない!!」となるかもしれませんが、結果的にそれがまったく新しい見方や方法につながって、行き詰った状況を突破させることになるでしょう。
そういう意味において「やってみたいから、やってみた」「面白そうなので、試してみた」って、この時期にすごく大事な感覚だと思います。
特に双子座の司る、お喋りとコミュニケーション、商売、流通、移動、通信、旅行の範疇で、いろいろ試してみるのはアリですね。
特攻隊長の牡羊座の木星とも角度を作るので「それをやってどうなるの?」とか「なんのためにそれをするの?」「本当にできるの?」という問いはナンセンスな気がします。
やってみて、どうなるかを見てみよう。
何かが起きてから、対策を考えよう。
起きてもいないことを考えすぎても仕方ありません。これから先、どうなるかは誰にもわからないし、いつでもここから前例のない新しい未来が始まります。
勝手知ったるいつもの日常ではなく「今日はどんな1日になるのかな」という気持ちで毎朝を迎えることが、双子座の軽やかさを存分に味わうコツかもしれません。深刻さとは無縁の星です。自分のことを笑い飛ばせるような気楽さをもって過ごしましょう。
8月24日(水)20:00-21:00に、まりちゃんとclubhouseで喋ります~!! タイトルは「火星双子座期の過ごし方」よかったら聴きにいらしてくださいね~!!