土星のトランジットを読む | ***Walk on the light side

***Walk on the light side

銀河に煌く星たちのように

占星術のチャートの基本的な読み方を学んだら、次はトランジットを読めるようになりたいですよね。

 

生まれ持った自分の星がこういう傾向があり、また現在の星たちがこのようなことを社会で展開しているときに、私には一体何が起きるのでしょう?

 

出生チャートに現在の星を重ねて読んでいきますが、いっぺんに10天体を入れると、どこから読んでいけばよいのか、混乱しやすいものです。

 

慣れないうちは、ひとつずつ、追加して読んでいくことをオススメしています。実際に惑星ひとつ入れただけでも、それが現在、出生のどこのハウスを通過していて、出生のどの星とどんな角度のアスペクトを作るのかを丁寧に見るだけで、充分に情報が得られます。そのハウスと星との関わりを読もうと思えば、いくらでも深く考察できるでしょう。

 

では、どの星から追加するのか?ですが、公転周期の短い星たちは、さまざまな影響を個人にもたらしていて、日々のイベントを作り出していきますが、それをしっかりと味わって確認するよりも早く次の部屋へと移ってしまいます。

 

公転周期の長いトランス・サタニアンは個人の人生を大変容させていき、自分の基盤や思いこみをぶち壊していきますが、こちらはひとつのハウスや惑星を通過するのに数年かかるので、じっくりとその期間をかけて、人生を検証することができるでしょう。

 

影響力が大きく、自覚しやすく、検証しやすいという点では、木星と土星をまずチョイスしたいところです。この2つの星はなんといっても個人の人生の基盤を整えながら、発展することを助けてくれるもの。

 

また木星と土星のトランジットは、私たちが何かしらのライフイベントを体験するときに、必ず関わってくるでしょう。

 

 

どちらも重要ですが、よりドーンと人生に深みと苦みをもたらしてくれる土星を、ここは一番に選択してみても良いかもしれません。実際に土星の周期で過去の年表を作り、検証すると、さまざまなことに気づかされます。


土星は29.5年かけて太陽のまわりをめぐります。ですから個人のチャートの中も同じ歳月でひとめぐりします。

 

ひとつの星座には2.5年滞在しますが、個人のチャートにおいてはその星座が位置するハウスに滞在することになります。

 

そしてその間に土星は、そのハウスが象徴する活動が個人の中でしっかりと機能するように働きかけてくるでしょう。


たとえ、そのハウスに関わる活動に苦手意識を持っていても、人生を全方位的に充実させるために「やってみよう」と土星がうながしてきます。

 

なので土星はまず、あるハウスにやってくると、いい加減な態度で関わっているものを、洗いざらい明らかににするんですね。6ハウスにやってきたとき、健康管理を怠ってきた人は体調を崩したり、7ハウスにやってきたとき、パートナーとしっかり向き合ってこなかった人は別離の危機が訪れたりします。

 

でもこれは土星が意地悪で厳しいから、そうなるんじゃないんですよ。土星というのは、あくまで「現実を正しく認知させること」をうながすだけなんです。これまで何を積み上げてきて、何をしてこなかったのかを明らかにするだけなんですね。


なので、充分にやってきた人、機能している人には恩恵をもたらしてくれるのも土星です。6ハウスでより充実する仕事の役職についたり、7ハウスで結婚したり、抜群のパートナーができたりもします。

 

アスペクトする惑星に­関しても同様に「その惑星をどのように表現しているのか」を明らかにするのですね。そして更に機能するように、基盤を整えるのが土星のトランジットの働きです。

 

名ハウスに土星がやってきたとき、どんなことが起こりやすいのかをまとめてみましたので、よかったらご参考にしてみて下さいね。